経年の読み方・意味
- 二字熟語
- 経年
- 読み方
- けいねん
- 意味
- 幾年もたつこと。年月が経過すること。
- よく使う形
- 経年した設備/経年による変化/経年変化/経年劣化
- 似た言葉
- 年月の経過、歳月の経過など
「経年」の意味を簡単にいうと
「経年」は、幾年もたつこと・年月が経過することを表す言葉です。
「経年した設備」「経年による変化」のように使われ、建物・機械・製品・素材などについて、ある程度の年月がたっていることを示す場面でよく使われます。
会話でわかる「経年」
「経年」は、年月がたつことを表す言葉だよ。
まず『時間がたったこと』が経年で、その結果として起きた変化なら『経年変化』、悪くなったことなら『経年劣化』なんだニャンよ。
「経年」=年月がたつこと。「経年」だけで「古くなって悪くなった」という意味にはなりません。
「経年」の使い方
「経年」は、日常会話よりも、建築・設備・製品・保守点検などの文章で見かけることが多い言葉です。
- 経年した設備を点検する
- 経年による変化を確認する
- 経年変化を楽しむ
- 経年劣化した部品を交換する
「経年した」は「年月がたった」という意味です。その設備が実際に劣化しているかどうかは、別に確認する必要があります。
「経年変化」とは?
「経年変化」は、時間の経過によって、性質・品質・外観などが変わることを表します。
ここでいう「変化」は、必ずしも悪い変化とは限りません。たとえば、木材や革などで、年月によって色合いや風合いが変わり、その変化自体を魅力として楽しむ場合にも「経年変化」といいます。
「経年変化」は、中立的な「変化」を表します。良く見える変化・味わいが増す変化も含み得ます。
「経年劣化」とは?
「経年劣化」は、時間の経過に伴って、性能・品質・強度・状態などが低下することを表します。
たとえば、部品の摩耗、塗装の劣化、樹脂のひび割れなど、年月の経過とともに機能や品質が下がる場合に使われます。
つまり、経年=年月がたつこと、経年変化=年月によって変わること、経年劣化=年月によって悪くなることと整理すると分かりやすいでしょう。
「経年変化」「経年劣化」「老朽化」の違い
| 言葉 | 中心となる意味 | ポイント |
|---|---|---|
| 経年 | 年月がたつこと | 変化・劣化そのものまでは意味しない |
| 経年変化 | 時間の経過によって状態などが変わること | 良い・悪いを問わない中立的な変化 |
| 経年劣化 | 時間の経過に伴って性能・品質などが低下すること | 悪い方向への変化を表す |
| 老朽化 | 古くなって、機能・状態などが衰えること | 建物・設備・施設などについてよく使う |
「経年劣化」と「老朽化」は意味が重なる場面がありますが、同じではありません。「経年劣化」は時間経過に伴う劣化を広く表し、「老朽化」は建物・設備・施設などが古くなって機能や状態が衰える文脈で特によく使われます。
「経年」をもっと深く調べる
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経年(けいねん)の例文
- 経年した設備を定期点検した。
- 部品に経年による摩耗がないか確認する。
- この革製品は、使い込むほど経年変化を楽しめる。
- 屋外に設置された部材には経年劣化が見られた。
- 長期間使用した機器について、経年による状態の変化を記録する。
- 建物の経年を踏まえ、修繕時期を検討した。
「経年」についてのよくある質問
Q. 「経年」は何と読む?
「けいねん」と読みます。
Q. 「経年」は「劣化」という意味?
いいえ。「経年」は年月がたつことを表す言葉で、それ自体に劣化の意味はありません。悪くなることを表す場合は「経年劣化」といいます。
Q. 「経年変化」は悪い変化だけ?
いいえ。時間の経過による変化を表すため、木材・革などの色や風合いの変化のように、魅力として評価される変化にも使われます。
Q. 「経年劣化」と「老朽化」は同じ?
意味は重なりますが同じではありません。「経年劣化」は時間経過に伴う品質・性能などの低下を広く表し、「老朽化」は建物・設備・施設などが古くなって衰える文脈で特によく使われます。
Q. 人に対して「経年する」と使う?
人の年齢については、通常「年を重ねる」「加齢」などを使う方が自然です。「経年」は主に物・設備・製品などについて使われます。
漢字から「経年」の意味を確認
- 経:時がたつ。経過する。
- 年:一年を単位とする時間。とし。
「経年」は、年月がたつことを表します。ここでは辞書的な漢字の意味を確認しており、漢字の形から独自の語源を作っているわけではありません。
参考にした辞典
- 小学館『デジタル大辞泉』
- 『精選版 日本国語大辞典』
本記事では、「経年」そのものと、「経年変化」「経年劣化」を分けて整理し、時間の経過・変化・劣化を混同しないよう構成しています。
サイトと同じ博士・助手ねこの世界観で学べる『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社)の紹介ページもご覧ください。

















