【二字熟語】
主観
【読み方】
しゅかん
【意味】
①ラテン語のsubjectum(下に置かれたもの)に由来し、スコラ哲学以来、18世紀ごろまでは性質・状態・作用を担う基体を意味した。近世以後は認識し行為する人間存在の中心である自我をいう。特にカントでは、先験的意識としての主観が設定された。
②その人ひとりのものの見方。
【語源・由来】
「主」は「中心となる。中心となって事をする。」
「観」は「かんがえる。ものの見かた。考え方。」
【類義語】
主体、一人称、自分、個人的
【対義語】
客観、俯瞰
主観(しゅかん)の使い方
そのニュース番組の報道は主観が入っていると非難されていたね。
ニュースは主観を交えちゃだめよね。
公平性が無くなるね。
公共放送として、客観的に報道しないといけないと思うわ。
主観(しゅかん)の例文
- 評価に主観が入ってはいけない。
- このベストテンは、あくまで私の主観で選びました。
- 主観を交えずに判断するようにしている。
- それは大変主観的な見方ですね。
- 美醜の判断は、個人の主観による。
「主観的な考え」とは?
「主観」を用いた表現の一つに「主観的な考え」があります。
「主観的な考え」の「考え」は、「考えること。また、考えて得た結論・判断・予測・決意など。」という意味です。
「主観的な考え」は、自分ひとりのものの見方・感じ方による結論・判断・予測・決意のことをいいます。
【例文】
・主観的な考えは、絶対的なものだと思わない方が良い。
・主観的な考えに囚われると視野が狭くなりがちだ。
・ほかの人の意見に左右されない主観的な考えを持つことは大切なことだ。