【二字熟語】
尻目
「後目」とも書く。
【読み方】
しりめ
【意味】
①顔は前方を向いたまま、目だけを動かして、後ろの方を見ること。また、その目つき。
②(「…をしりめに」の形で)その場のようすをちらっと見てあとは構わず自分の行動を進めるさま。
【語源・由来】
「尻」は「しり。また、うしろのほう。おわり。」
「目」は「め。まなこ。」
尻目(しりめ)の使い方
健太くん。首相の街頭演説を聴いたの?
すごい野次だったよ。でも、野次をとばす聴衆を尻目に平然と演壇を降りて行ったよ。
さすが史上最強の空気が読めない首相ね。
鈍感力がすごいよね。
尻目(しりめ)の例文
- 尻目遣いで、気になる男子生徒に媚びる。
- 首相は報道陣を尻目にさっさと車に乗り込んだ。
- ダイエット中の友人を尻目に、天ぷらとステーキを食べた。
- 不景気を尻目に、健太くんのお父さんは稼ぎまくっているようだ。
- 親の心配を尻目に、健太くんは一人世界一周旅行に出かけた。
「尻目にかける」とは?
「尻目」を用いた表現の一つに「尻目にかける」があります。
「尻目にかける」とは、
①人を見下し、さげすむさまや無視する態度などにいう。問題にしない。
②媚びた目つきをする。
という意味です。
【例文】
・語り続ける健太くんを尻目にかけて、ともこちゃんは部屋の外に出ていった。
・彼は叔父を尻目にかけながら、にやにや笑って歩いていた。(芥川龍之介、本所両国)
・彼らを尻目にかけつつ通り過ぎた。