【二字熟語】
煩悶
【読み方】
はんもん
【意味】
わずらいもだえること。もだえ苦しむこと。
【語源・由来】
「煩」は「思い悩む。」
「悶」は「もだえる。思い悩む。もだえ苦しむ。」
【類義語】
苦悩、苦慮、苦心
煩悶(はんもん)の使い方
健太くん。クマができているわよ。
最近、煩悶して夜も眠れないんだ。
何か悩んでいるの?
ともこちゃんが大事にしているオブジェを壊してしまったこと、それを伝えることができずにいる自分の弱さに煩悶しているんだ。あっ。自白してしまった。
煩悶(はんもん)の例文
- 第三は読書もせず、世間も知らぬ青年が煩悶する法がないと論じている。無いと云っても有れば仕方がない。(夏目漱石、野分)
- マスコミは、時にニュースを追っているつもりで作っているのではないかと煩悶する。
- 一時は、神の教えに疑問を抱き、教義を捨てようかと煩悶した。
- 彼は、精神的にどうしょうもできないような悩みを抱えて煩悶していた。
- 私は卑怯でした。そうして多くの卑怯な人と同じ程度において煩悶したのです。(夏目漱石、こころ)
「煩悶」と「苦悶」「懊悩」との違いは?
「煩悶」に似てる語に「苦悩(くのう)」「懊悩(おうのう)」があります。
「煩悶」と「苦悩」の違いは?
「苦悩」は、あれこれ苦しみ悩むことという意味です。
「煩悶」も「苦悩」も、悩み苦しむことをいいます。
しかし「煩悶」には、もだえるという意味がある点が違います。
「煩悶」と「懊悩」の違いは?
「懊悩」は、
1⃣[名](スル)なやみもだえること。煩悶 (はんもん) 。
2⃣[ト・タル][文][形動タリ]悩みもだえるさま。
という意味です。
「煩悶」も「懊悩」も、なやみもだえることをいいます。
しかし「懊悩」は、なやみもだえるさまをいう点が違います。