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「拝啓」の意味と使い方や例文!「時候の挨拶」はなしでも大丈夫?(類義語・対義語)

【二字熟語】
拝啓

【読み方】
はいけい

【意味】
手紙の初めに書くあいさつの語。文末はふつう「敬具」で結ぶ。謹啓。

【語源・由来】
つつしんで申し上げます、の意

【類義語】
謹啓、拝復、前略

【対義語】
敬具

拝啓(はいけい)の使い方

健太
拝啓 新春の候 ますますご健勝のことと存じます。
ともこ
健太くん。誰に手紙を書いているの?
健太
先生に、お世話になったお礼を書いているんだ。
ともこ
メールが多くなった時代に手紙をもらうと嬉しいわよね。

拝啓(はいけい)の例文

  1. ついでだからそう云っとくが、御前の書く拝啓の啓の字は間違っている。(夏目漱石、行人)
  2. ともこちゃんから、拝啓で始まる丁寧な手紙が届きました。
  3. 拝啓 このたびはご多忙中にもかかわらず、大変お世話になりました。
  4. 拝啓 盛夏の候 お元気でお過ごしでしょうか。
  5. 拝啓 初冬の候 健太様におかれましては益々ご清祥の事と心よりお慶び申し上げます。

「時候の挨拶」はなしでも大丈夫?

拝啓」は、頭語といい、手紙を書く時に冒頭に用いられる言葉をいいます。

拝啓」の他に、「拝復」「謹啓」「前略」などがあります。

頭語には、文末で決まった結語があり、「拝啓」で書きはじめた場合、結語は「敬具」で結びます。

頭語と結語は、堅苦しい手紙になるので、親しい間柄なら省略しても良いです。

頭語のあとは、自分の言葉で季節感を述べる文が続きます。これを「時候の挨拶」といいます。

一般的なお礼の手紙であれば、「時候の挨拶」は、頭語のあとに続けて書くものですが、昨日まで会っていたような相手に対しては、今さら感があるため、「時候の挨拶」は省略し、すぐに本題に入ることが多いです。