「二字熟語の百科事典」が書籍化されました!詳細はコチラ

「伏線」の意味と使い方や例文!「伏線回収」とは?(類義語)

【二字熟語】
伏線

【読み方】
ふくせん

【意味】
①小説や戯曲などで、のちの展開に備えてそれに関連した事柄を前のほうでほのめかしておくこと。また、その事柄。
②あとのことがうまくゆくように、前もってそれとなく用意しておくこと。また、そのもの。

【語源・由来】
「伏」は「隠れて表面に現れない。ひそむ。」
「線」は「つながり。手づる。」

【類義語】
布石、前触れ、仕込み(文脈による)

「伏線」の意味を簡単にいうと

「伏線」は、小説・映画などで後の展開につながる事柄を前もってほのめかしておくこと、または一般に後のためにそれとなく準備しておくことをいいます。

伏線(ふくせん)の使い方

ともこ
健太くんが、急に本を読み始めたのは、作家になる伏線だったのね。
健太
そうなんだ。まさか本当に作家になることができるとは思っていなかったんだけどね。
ともこ
来るべきチャンスに備えて努力をしていたんだから、当然の結果でしょう。
健太
まだ一作目だから、これからが勝負だよ。

伏線(ふくせん)の例文

  1. ラストは決まっていたので、何年も前から伏線を張っていた。
  2. 多くの伏線を敷いていたが、全てを消化することができないまま打ち切りになった。
  3. 物語の序盤に置かれた小さな描写が、終盤で重要な伏線だったと分かった。
  4. 彼は、後に記者として身を立てる伏線として、政治に強い関心を持っていた。
  5. 交渉がまとまらなかった場合に備え、別案への伏線を張っておいた。

「伏線回収」とは?

「伏線回収」は、物語の前半などに置かれた伏線が、後の展開で意味を持ち、そのつながりが明らかになることを表す言い方です。

ただし、物語の前に出てきた情報がすべて伏線になるわけではありません。後の展開に関係するよう意図的にほのめかされた事柄を「伏線」といい、それが後で生かされることを一般に「伏線を回収する」「伏線回収」と表現します。

「布石」も後のための準備という点では近い語ですが、物語上の仕掛けに限らず、計画・交渉・戦略などにも広く使われます。
ABOUT US
北澤篤史漢字熟語・二字熟語の専門家
漢字熟語・二字熟語の意味や使い分けを研究・解説する専門家。ことわざ学会理事、2025年度ことわざ研究奨励賞受賞。著書に『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』『〈試験に出る〉マンガでわかる すごいことわざ図鑑』『〈試験に出る〉マンガでわかる おもしろい四字熟語図鑑』(いずれも講談社)がある。
北澤篤史の詳しいプロフィールを見る