概念の読み方・意味とは?(類義語・対義語)
【二字熟語】
概念
【読み方】
がいねん
【意味】
①個々の事物から共通する性質を抜き出し、それらを結合して構成する普遍的な表象。言語によって表され、内包と外延をもつ。
②物事についての概括的な意味内容。
2つ目は、物事のざっくりとした意味や考え方ってことか。例えば、「これ何やろ?」って考えた時の、大体の答えやな。シンプルに言えば、「大まかな考え方や意味」ってことやろ。
【語源・由来】
「概」は「ならして一様にする。全体をならして扱うこと。大体。あらまし。」
「念」は「思い詰めた考えや気持ち。思い。」
【類義語】
観念、コンセプト、抽象
【対義語】
具現、具象、具体、実体、観念、直観
概念(がいねん)の解説
「概念」という言葉は、物事や事象の特定の考えや理解の形を指すんだ。簡単に言うと、物や事象の持っている特徴や意味を考えたときの「まとめた考え」や「理解の形」のことを指すよ。この言葉は大きく2つの意味があるから、分かりやすく説明するね。
最初の意味は、物や事象の核心的な特徴や性質を捉えた思考の形。たとえば、たくさんの犬を見たとき、それぞれの犬が異なる色や形をしていても、共通して「犬らしい」特徴を持っていると感じるでしょ? これは、犬の「概念」を私たちが持っているから。この概念は、言葉や言語を通じて他の人と共有したり、伝えたりすることができるんだ。
二つ目の意味は、物事の大まかな、概括的な意味や内容。この場合、具体的な例や詳細を省いて、ものごとの大枠や大まかな考え方を指すことが多いよ。例えば、「文学という概念から外れる」は、一般的に考えられる「文学」の範囲や考え方からはずれた、つまり、普通の文学とはちょっと違うものや考え方を指すんだ。
ちなみに、「概念」という言葉には、特に形式論理学という学問で使われる特別な意味があるよ。形式論理学っていうのは、論理や思考の形式や構造に関して研究する学問のことなんだ。
このように、「概念」という言葉は、私たちが物事を理解するときの「考えの形」や「大まかな意味」を示す重要な言葉なんだよ。
概念(がいねん)の使い方
概念(がいねん)の例文
- まず、実習は思わぬ興味をそそって概念も出来る。つまり、実習と概念知識の両方が伴わなければならぬということになる。(北大路魯山人、衰えてきた日本料理は救わねばならぬ)
- 一体金と云う概念については、この女程分からずにいるものは少かろう。(森鴎外、世界漫遊)
- 大量生産、大量消費の時代は終わり、廃棄という概念が無くなるような未来を作りたい。
- 私の中の彼女は、いわば一つの概念であり、一つの象徴であるのかも知れなかった。しかし、その概念を追うて、北国の港町へ太陽を泳いできた私は、概念でもなければ、象徴でもなかった。(坂口安吾、ふるさとに寄する讃歌)
- その作家がデビューしてから、これまでの漫画の概念を覆された。
概念の文学作品などの用例
-
・・・までの与えられた処の概念をそのまゝ吹き込むことは何等の役にも立つ・・・ 小川未明「人間性の深奥に立って」
「固定概念」は間違い?
「概念」を用いた「固定概念(こていがいねん)」という表現を見かけることが多いです。
しかし「固定概念」は、「固定観念(こていかんねん)」と混同した間違いです。
「固定観念」とは?
「固定観念」とは、心理学の言葉「fixed idea」の訳語です。
「絶えず意識を支配し、それによって主として行動が決定されるような観念。強迫観念と異なり、病的な感じはない。過価観念。固着観念。」という意味です。
これは、人が持っている考えや信念が変わらず、それに影響されて行動をとることを意味しているんだ。ただ、これは病的なものとは違うんだよ。
それが強すぎて、なかなか考えを変えられへんってこと。でも、これは「病気」みたいなものやなくて、ただの強い信念や考え方のことを言うんやね。
「概念」とは?
対して「概念」は、ある物事に対し共通して抱かれる考えをいいます。
「日本人が抱く平和の概念」のように、多くの日本人が、平和といえばこうだと認識していることをいいます。
このように、「概念」は固定された考えのことをいうので、「固定概念」という表現は間違いであるということになります。
2つ目は、物事の大まかな意味や内容のことを指すんだ。