義憤の読み方・意味とは?(類義語)
【二字熟語】
義憤
【読み方】
ぎふん
【意味】
正義・人道の行われないことを憤ること。公憤。
たとえば、誰かがずるいことやったら、みんなが「それはあかん!」って義憤を感じるわけやな。正しいことや人のためのことがされへんと、みんなが怒る、それが「義憤」やな。
【語源・由来】
「義」は「人のふみ行うべき正しい筋道。」
「憤」は「いきどおる。いきどおり。」
【類義語】
憤慨、悲憤
義憤(ぎふん)の解説
「義憤」という言葉は、何か正しいことや、人間として正しい行いがされないときに、それに対して怒りや憤りを感じることを言うんだよ。
例えば、人々が困っているのに助けないで見過ごすとか、ルールや法律を守らないで自分勝手なことをするとか、そういうときに、それはおかしい、許せないって思うのが「義憤」なんだ。「義憤を感ずる」っていうのは、何か不正や不公正なことを見て、その行動がとても間違っていると感じ、心から怒りを感じている様子を表しているんだ。
また、「金権政治に義憤を覚える」っていうのはね、政治がお金や権力の影響を受けている、つまり、政治がお金や権力のためにしか動いていないように見えると、人々はそれがとても不公正で不正直だと感じて、深い怒りや憤りを感じるんだよ。
ちなみに、この「義憤」という言葉の中には「公憤」と言う意味もある。これは、特に多くの人々が共通して感じる怒りや不満のことを指すんだ。要するに、一人一人が正しいことや、道徳に反することに対して感じる怒りが「義憤」で、それがたくさんの人が一緒に感じる怒りで、みんなが一緒になって怒っている感じが「公憤」なんだよ。
だから、「義憤」という言葉は、何かがおかしい、間違っていると感じて、そのことに怒りを覚えるという意味を持っているんだよ。
義憤(ぎふん)の使い方
義憤(ぎふん)の例文
- 社会の状況や格差への義憤が、彼を犯罪の道に走らせた。
- 無辜の人々が苦しむ状況に義憤を感じてビットコインを作り出したという。
- 家鴨歩きをしてゐるうちに突き殺されたことを想像して見給へ。苟くも一たびフイルムの上に彼の姿を眺めたものは義憤を発せずにはゐられないであらう。(芥川龍之介、澄江堂雑記)
- 故あるかな、スパルタ擬きの少年等が、武士道に対する義憤なのである。(泉鏡花、日本橋)
- 形さえ履めば、それが実行に移されないでも平気で済ませる程度の義憤なのか?教を受けること四十年に近くして、なお、この溝はどうしようもないのである。(中島敦、弟子)
義憤の文学作品などの用例
「義憤に駆られる」とは?
「義憤」を用いた表現の一つに「義憤に駆られる(ぎふんにかられる)」があります。
「義憤に駆られる」とは、正義・人道の行われないことに対して憤りを感じることをいいます。
義憤とは、正しいと信じられる理念や価値に基づいた怒りのことを指しているんだ。
正しいことや、人が守るべきことに対して、どうしても我慢できへん怒りがわいてくるんやろ。なんか、みんなが守るべきルールを破ったり、他人を傷つけたりするの見たら、そりゃ怒るわな。
【例文】
- 義憤に駆られて会社を告発することにしました。
- ロシアがウクライナに侵攻し、義憤に駆られた人たちが立ち上がった。
これは、正義や道徳に反することに対する強い怒りや不満を表しているんだ。