【二字熟語】
傍観
【読み方】
ぼうかん
【意味】
かたわらで見ること。そのことに関わらないで傍で見ていること。
【語源・由来】
「傍」は「かたわら。そば。わき。」
「観」は「みる。くわしくみる。ながめる。」
【類義語】
見物、観察、静観、座視
【対義語】
介入、関与、干渉
傍観(ぼうかん)の使い方
温暖化のせいで沈みかけている島があるんですって。
へえ。大変だね。
傍観者的な態度ね。日本だって島国なんだから、明日は我が身よ。
そうなの?日本は大丈夫なんだって思い込んでいたよ。
傍観(ぼうかん)の例文
- 天は単に傍観していて、 みんなの味方をしてくれなかったのだろうか?罪深きマクダフよ!(シェイクスピア マクベス)
- 芸道の理解も上辷りした、底の浅いものである。利休が秀吉に間隔を置いて、どこかで傍観している理由はそこにあった。(井伏鱒二 小説日本芸譚)
- いじめを傍観していた傍観者は、自分が助けたら次は自分だという恐怖がある。
- この国の問題に対して、有権者は傍観しているだけの状況になっている。
- 実の親が困っているというのに、君は傍観しているだけなのか。
「拱手傍観」とは?
「傍観」を用いた表現の一つに「拱手傍観(きょうしゅぼうかん)」があります。
「拱手傍観」とは、事に際し、腕を組んでわきで見ているだけで何もしないことという意味です。
【類義語】
・袖手傍観(しゅうしゅぼうかん)
【例文】
- この時も、多くの医学者から上がった警告を無視して、厚生省は拱手傍観を続けた。もし死者でも出ていれば、それからおみこしを上げるつもりだったんだろう。(貴志祐介 天使の囀り)
- 開戦当初は、周辺の国々は拱手傍観の態度をとったが、戦争が長引くにつれ侵攻した国に経済制裁をとるようになった。