読み方で悩みやすい漢字の一つに、「硝子」があります。

Q「硝子」、あなたはこの二字熟語を何と読みますか?
次の3択から選んでみて下さい。
硝子の読み方
- 「がらす」
- 「しょうし」
- 「がらす」と「しょうし」両方とも
このページでは、悩みやすい「硝子」の読み方や意味について詳しく解説していきます。
「硝子」の読み方は、「ガラス」?「しょうし」?
硝子の正しい読み方は、「がらす」「しょうし」どちらなのでしょうか。どちらも聞いたことがあるかもしれませんね。
「硝」の音読みには「ショウ」があり、「子」の音読みには「シ」「ス」、訓読みには「こ」などがありますが、「硝」に「がら」の読み方はありません。
しかし、硝子の読み方は「がらす」「しょうし」のどちらを使っても間違いではありません。つまり、どちらも正しい読み方ということになります。
正解は、③の「がらす」と「しょうし」の両方です。
広辞苑には「がらす」「しょうし」の両方の項目があります。「がらす」はオランダ語の「glas(グラス)」であり、新明解国語辞典(第四版)には「漢名『硝子』は、もと水晶の別名」とあります。
現在では「がらす」の読み方が多く使われていますが、特定の言葉で「しょうし」と読むことがあります。
「硝子」の意味は、「がらす」と「しょうし」で違う!
硝子の意味は「建築材料や器具に使う透明な物質」です。
「硝」には「鉱石の名。火薬やガラスの原料」の意味があります。一方、「子」には「こ」「親から生まれたもの」の意味があります。
硝子を「しょうし」と読む言葉に「硝子体(しょうしたい)」があります。これは水晶体の後ろにあって、眼球の大部分を満たしている無色透明でゼリー状の部分です。
また、硝子を用いた例文には「硝子(がらす)窓が曇る」「硝子(しょうし)体が濁る」があります。
まとめ
- 硝子の読み方は、「がらす」「しょうし」のどちらも正しい。
- 硝子は「建築材料や器具に使う透明な物質」を意味する。