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「便宜」の意味と使い方や例文!「便宜を図る」とは?(類義語)

【二字熟語】
便宜

【読み方】
べんぎ

【意味】
①ある事をするのに都合のよいこと。便利なこと。また、そのおり。びんぎ。
②適宜の処置。

【語源・由来】
「便」は「都合がよい。やりやすい。また、ついで。てだて。」
「宜」は「よろしい。よい。都合がよい。」

【類義語】
便利、好都合、都合がよい、有利、有益、簡便、重宝

「便宜を図る」とは?

便宜」は、「便宜を図る見返りに賄賂を受け取っていた」というようにニュースで耳にする事が多いと思います。

便宜を図る」とは、「利益になるようなことや特別なはからいなどを行うこと」という意味です。

【例文】

  1. 修理をめぐり、修理会社に便宜を図る見返りに、役員から数十万円相当の電化製品を受け取ったとして逮捕された。
  2. IR事業で便宜を図ってほしいとの趣旨と知りながら、顧問2人から200万円の振り込みを受けた。
  3. 戦争のせいで生き別れになっていた姉妹の再会に最大限の便宜を図る。
このように、賄賂をもらってその相手の利益になるように特別なはからいをするという悪い意味のニュースが多いですが、姉妹の利益になるように特別なはからいをしたというニュースのように良い意味でも使われます。

便宜(べんぎ)の使い方

ともこ
ワクチンを接種したくてもできないってニュースになっているわよね。
健太
そのニュースを受けて、市民の便宜を図るために、使っていないオフィスビルに臨時接種ステーションを設けて、できるだけ多くの人がワクチンを接種できるようにしたんだって。
ともこ
さすがわが市の市長は仕事が早いわね。
健太
いざというときに頼りになる市長だよね。

便宜(べんぎ)の例文

  1. 便宜上二つに分けてあります。
  2. 消費者の便宜を図る。
  3. 優秀な彼女には、研究のために多大な便宜が与えられた。
  4. 役人が特定の企業に便宜を図ったとして告発された。
  5. 便宜上、名前はイニシャルで表されています。
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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)



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