【二字熟語】
布石
【読み方】
ふせき
【意味】
①囲碁で、対局の初めの段階に、作戦を立てながら要所に石を配すること。
②将来のための用意をすること。将来に備えてあらかじめ打たれた手くばり。
【語源・由来】
元々、囲碁で、対局の初めの段階に、作戦を立てながら要所に石を配することをいう。
【類義語】
手はず、下準備、お膳立て
布石(ふせき)の使い方
ともこちゃん。学級委員長に就任したんだって?
そうなの。
生徒会長選挙に出馬するための布石かな?
そうよ。生徒会長になってこの学校を牛耳るのよ。
布石(ふせき)の例文
- 新事業への布石を打つ。
- 次期総裁選への布石だ。
- その会社を買収するために次々と布石を打った。
- 知事になったのは、いずれ国会議員になるための布石だろう。
- 幕府は、鎖国政策の布石として外国船寄港を平戸・長崎に限定させた。
「布石」と「伏線」の違いは?
「布石」に似た言葉に「伏線(ふくせん)」があります。
「伏線」は
①小説・戯曲・詩などで、後の方で述べる事柄をあらかじめ前の方でほのめかしておくもの。
②後の事の準備として、前もってひそかに設けておくもの。
という意味です。
「布石」と「伏線」の違いは
「布石」・・・将来に備えての用意
「伏線」・・・後に起こることをほのめかす
という点です。
「布石」は、計画通りの将来になるように準備を整えておくことです。「伏線」は「伏せられた線」と書くように、「布石」とは違い将来への準備ではなく、それとわからないようにほのめかすことです。