僥倖の読み方・意味とは?(語源由来・類義語・対義語)
【二字熟語】
僥倖
【読み方】
ぎょうこう
【意味】
①思いがけないしあわせ。偶然の幸運。
②幸運を願い待つこと。
たとえば、道で拾った宝くじが当たるみたいな、予想もせん幸せや、好きな人から告白されるのをひたすら待つのとか、そんなんやな。たまたまのラッキーと、ずっとの願い、両方を指すんやで。
【語源・由来】
「僥」は「もとめる。ねがう。」
「倖」は「さいわい。思いがけないしあわせ。」
【類義語】
幸運、利運、好機、幸せ、ラッキー、儲け物、棚ぼた、もっけの幸い
【対義語】
災難、奇禍
僥倖(ぎょうこう)の解説
「僥倖」という言葉には、2つの意味があるんだ。
1つ目の意味として、「思いがけない幸い。偶然に得る幸運。」というのがあるんだ。これは、計画していたわけでも、期待していたわけでもないのに、運良く良いことが起こる、ということを言っているんだよ。
例えば、「僥倖を頼むしかない」というのは、他の方法では解決できないから、運に頼るしかない、つまり、運良くうまくいってほしい、ということを示しているんだね。また、「僥倖にめぐりあう」というのは、偶然にも良いことが起こる、または運良く良い機会に巡り会う、という意味だよ。
2つ目の意味として、「幸運を願い待つこと。」があるんだ。これは、幸運が訪れるのを待ち望んでいる、ということを示しているんだね。たとえば、「生死の境の中に生きることを僥倖しなければならない運命」〈有島・生れ出づる悩み〉という文章は、生死の狭間で生きることが運命であり、その中で幸運を願って生きる、という意味を持っているよ。
だから、「僥倖」という言葉は、思いがけない幸運や、強く幸運を願うことを表しているんだね。
僥倖(ぎょうこう)の使い方
僥倖(ぎょうこう)の例文
- 僥倖に恵まれたおかげで生きて帰ってこれた。
- 万に一つの僥倖を狙った。
- 犠牲者が一人も出なかったのは僥倖というしかない。
- 偶然の僥倖ではなく、科学的根拠に基づくものです。
- 僥倖を頼むしかない。
僥倖の文学作品などの用例
「僥倖の極み」とは?
「僥倖」はよく「僥倖の極み」という表現で用いられます。
「僥倖の極み」の「極み」は「きわまること。限り。はて。」という意味です。(例:遺憾の極み、困惑の極み)
「僥倖の極み」は「思いがけないしあわせがきわまる。」という意味です。つまり、思いがけなく受けたこの上ないしあわせということです。
何も期待していなかった中で、突然の大きなしあわせが訪れる様子を言っているんだ。
まあ、そんな時って、うれしくて「ええっ、マジで!?」ってなるやろな。こんな幸せがあるんや~って感じやね。
【例文】
- このような立派な文学賞をいただけるとは僥倖の極みです。
- 昇進することができて僥倖の極みです。
最初の意味では、予想もしていなかったのに幸運に恵まれることを指し、二つ目の意味では、良いことが起こるのを願って待っていることを表しているんだ。