【二字熟語】
心酔
【読み方】
しんすい
【意味】
①物事にふけって心を奪われること。
②その人の人柄や業績に心から感服し傾倒すること。
【語源・由来】
「心」は「こころ。きもち。精神。」
「酔」は「心を奪われる。熱中する。」
【類義語】
傾倒
心酔(しんすい)の使い方
健太くん。アイドルに心酔し過ぎよ。
だってかわいいんだもん。
勉強を疎かにしてまで心酔することじゃないでしょ。
心酔しすぎて、明日テストだってことを忘れていたよ。
心酔(しんすい)の例文
- 健太くんは太宰治に心酔している。
- 聴衆はともこちゃんの歌声に心酔した。
- 教授に心酔している健太くんが裏切るはずがない。
- 話しているうちにすっかりともこちゃんに心酔してしまった。
- 今日の指揮者はベートーベンの心酔者らしい。
「心酔」と「陶酔」や「崇拝」の違いは?
「心酔」に似た言葉に「陶酔」と「崇拝」があります。
それぞれの意味は、
「陶酔」・・・気持ちよく酔うこと。うっとりするほどにその境地に浸ること。
「崇拝」・・・あがめうやまうこと。宗教的対象を崇敬しこれに帰依すること。
【三語の違い】
「心酔」・・・ある対象に心が夢中になっていることをいう。
「陶酔」・・・気持ちよく酔っている状態をいう。
「崇拝」・・・あがめうやまう。
「心酔」と「崇拝」は敬意をもって慕うという意味では同じですが、「心酔」に夢中になるという意味があるので意味が異なります。
「心酔」は心が夢中になっているのに対し、「陶酔」は何かに心または体が酔うことをいい、「心を奪われてうっとりする、酒に酔う、自分自身に酔う」など幅広い用途で使われます。