【二字熟語】
質素
【読み方】
しっそ
【意味】
①かざらないこと。質朴なこと。
②おごらずつつましいこと。倹約なこと。
【語源・由来】
「質」は「きじ。ありのまま。」
「素」は「ありのまま。もって生まれたまま。飾り気がない。」
【類義語】
簡素、つましい、地味、つづまやか
質素(しっそ)の使い方
ともこちゃん。この茶碗とこの茶碗、どっちが高いと思う?
こっちは地味で質素ね。こっちは豪華で派手ね。派手な方が高いんじゃないの?
違いまーす。質素な方があの千利休も認めたという茶碗なのです。
茶碗の価値って難しいわ。
質素(しっそ)の例文
- おばあちゃんはとても質素な生活をしている。
- 質素な食事が一番健康かもしれない。
- いつも質素な服装をしている。
- 質素に暮らさないと、年金だけでは生きていけない。
- 質素だけれども温かい結婚式だった。
「質素」と「素朴」の違いは?
「質素」に似ている言葉に「素朴」があります。
「素朴(そぼく)」は「素樸」とも書きます。
①人為がなく、自然のままであること。
②かざりけがなく、ありのままなこと。(例:素朴な人柄。)
③考え方などが単純なこと。(例:素朴な議論。)
という意味です。
「質素」と「素朴」は、「かざりけがない」という意味は同じです。
しかし、「質素」には倹約なことという意味が含まれるのに対し、「素朴」に倹約の意味はありません。
また、「素朴」に考え方が単純という意味がありますが、「質素」にその意味はありません。
共通する意味もありますが、異なる部分が多いので文脈に合うように上手に使い分けましょう。