苦言の読み方・意味とは?(類義語・対義語)
【二字熟語】
苦言
【読み方】
くげん
【意味】
本人のためを思い、言いにくいところまであえて言って、いさめる言葉。
たとえば、「そこ間違ってるで」「そんなんじゃダメやで」とか、相手がよりよくなるために、ちょっと辛口で言うてくれるんやな。ありがたいことやけど、聞いてる側はちょっと耳が痛いかもしれんなあ。
【語源・由来】
「苦」は「にがにがしい。」
「言」は「ことば。」
【類義語】
諫言、注文、クレーム、苦情
【対義語】
甘言
苦言(くげん)の解説
「苦言」という言葉はね、誰かが間違ったことをしている時や、もっと良くできる時に、その人のためを思って正直に、でもちょっと言いにくいことを伝えることを指すんだよ。
これは、ただ批判するのではなく、相手の成長や改善のために、心からのアドバイスをするときに使われるんだよ。たとえば、「真剣さが欠けていると、苦言を述べた」というのは、誰かが仕事や勉強などを真剣にやっていないときに、それを指摘して、もっと真剣に取り組むようにアドバイスすることを言っているんだ。この場合、その人のために、本当のことを言って、もっと頑張ってほしいと思っているんだよ。
また、「先ほどの坂元の苦言が彼の動作にブレーキをかけていたのかも知れない」〈海兵四号生徒・豊田穣〉という文章は、「坂元」という人物が「苦言」、つまり厳しいけれど相手のためを思ってのアドバイスや注意を述べたことがあるんだね。そしてその言葉が、彼にとって何らかの影響を与えて、行動を控えさせたり、慎重にさせたりしていたのかもしれないってことを示しているんだ。
だから、「苦言」という言葉は、誰かを助けたり、良い方向に導いたりするために、本当のことを正直に言うことを表しているんだよ。
苦言(くげん)の使い方
苦言(くげん)の例文
- 社長に苦言を呈することができる人はいない。
- 君の将来を思ってあえて苦言を呈する。
- 健太くんに苦言を呈する。
- 現在の政権のあり方に苦言を呈した記事だった。
- あの店にあえて苦言を呈するならば、料理の出てくるスピードが遅い。
苦言の文学作品などの用例
「苦言を呈する」とは?
「苦言」は、「苦言を呈する(くげんをていする)」という表現で使われることがあります。
「苦言を呈する」の「呈する」は、
①差し出す。また、差し上げる。進呈する。
②ある状態を表す。示す。
という意味です。
「苦言を呈する」は、率直に忠告することをいいます。
これは、相手が聞きたくないかもしれないけれど、本当のことを言うということ。つまり、相手のためを思って、正直な意見を伝えることなんだよ。
例えば、「そのやり方はあかんで!」って、友達に正直に言うみたいなもんやな。でも、これは相手のためを思って言うんやから、けっして悪いことちゃうんやで。
「働かずに家でゴロゴロしている甥に苦言を呈した。」というように、本人にとっては耳が痛いことでも率直に批判する、または率直なアドバイスを与えるという意味で使われます。
これは、相手を改善させたい、もしくは何か間違いを犯さないように注意してあげるために使う言葉なんだね。