【二字熟語】
律儀
「律義」とも書く。
【読み方】
りちぎ
【意味】
①きわめて義理堅いこと。実直なこと。また、そのさま。りつぎ。
②健康なこと。また、そのさま。丈夫。
【語源・由来】
元々は、「りつぎ(律儀・律義)」。梵語saṃvaraの訳。身を制する意。悪や過失に陥ることを防ぐ働きのあるもの。善行のこと。また、善行を行うよう仏が定めた戒。禁戒。
【類義語】
実直、謹厳
【対義語】
ずぼら
律儀(りちぎ)の使い方
今年もハムの人が来たよ。
ハムの人が来ると、お歳暮の時期かって思うわよね。
毎年、律儀に盆暮れのあいさつを欠かさないんだから偉いよね。
まだまだ若いのにすごいわよね。
律儀(りちぎ)の例文
- 彼は律儀に暑中見舞いをよこす。
- 律儀に約束を守る。
- 健太くんは、律儀にも貸した千円をわざわざ返しに来た。
- 健太くんは、見かけによらずなかなかの律儀者です。
- どんな男でも正直で律儀全うな人が良い。
「律儀」と「律義」「真面目」の違いは?
「律儀」は「律義(りちぎ)」とも書きます。また、似ている語に「真面目(まじめ)」があります。
「律儀」と「律義」の違いは?
辞書では、「律義」と「律儀」は同じ意味です。
人の性質を表す言葉で、義理堅いこと、実直であることをいいます。
「律義」の「律」は、「おきて。きまりに従う。」「義」は、「人のふみ行うべき正しい筋道」
という意味です。
「律儀」の「儀」は、「作法。礼法。また、それによる行動。」という意味です。
なので、「律儀」は、作法の決まりに従うという意味です。対して「律義」は、人のふみ行うべき筋道に従うという意味になります。
「律義」の方が正しい道を行くという真面目なニュアンスがありますが、ほぼ同じ意味で違いはありません。
新聞では、「律義」を使います。
「律儀」と「真面目」の違いは?
「真面目」の「まじ」は「まじまじ」の「まじ」と同じとされています。
①うそやいいかげんなところがなく、真剣であること。本気であること。また、そのさま。
②真心のあること。誠実であること。また、そのさま。
という意味です。
「律儀」は、人の道にはずれず、義理堅いことをいいます。
対して「真面目」は、うそやいいかげんなところがなく、本気であることをいうので、意味が違います。