愛想の読み方・意味とは?(類義語・対義語)
【二字熟語】
愛想
【読み方】
あいそ
【意味】
①人に接して示す好意や愛らしさ。人あしらいのよさ。
②(多く「おー」の形で)好意のあらわれとしての茶菓などのもてなし。また、おせじ。
③(普通「おー」の形で)飲食店などの勘定。勘定書。
あと、「お愛想」という形で使うと、相手を気持ち良くさせるための言葉や行動、または客をもてなす態度を意味することもあるんや。「お愛想願います」っていうと、飲食店での勘定をお願いする意味になるんやで。
【語源・由来】
「愛」は「あいする。かわいがる。いつくしむ。めでる。好む。したしむ。」
「想」は「おもう。おもいめぐらす。考え。」
【類義語】
愛嬌
【対義語】
愛想がない、無愛想
愛想(あいそ)の解説
「愛想」っていう言葉は、いくつかの意味があってね。
1つ目は、他人と接するときの態度を表すんだ。人当たりのいい感じ、つまり、優しくて、面白くて、楽しそうな態度のことを指すよ。例えば、「店員の愛想のいい店」や「愛想のない返事」というように使われるよ。
2つ目は、人に対する好意や信頼感を表すんだ。「愛想を尽かす」っていう表現は、その人に対する好意や信頼感がなくなった、つまりもう好きではない、信用できないという意味だよ。
3つ目は、「お愛想」という形で使われることが多くて、いくつかの意味があるんだ。
①相手の機嫌を取るための言葉や行動を指すよ。「愛想を言う」や「お愛想で食事に誘う」などと使われるよ。
②客などに対するもてなしや心遣いを表すんだ。「何の愛想もなくてすみません」のように使われるね。
③飲食店での勘定を指すよ。「お愛想願います」って言うと、お店の人に「お会計お願いします」と言っているのと同じ意味なんだ。
これら全てを含めて「愛想」という言葉は使われるから、文章の中でどう使われているかをよく読んで理解することが大切だね。
愛想(あいそ)の使い方
愛想(あいそ)の例文
- ともこちゃんは愛想がいい。
- 何のお愛想もございませんで。
- お愛想をいう。
- 健太くんはあまりに馬鹿で、愛想も小想(こそ)も尽き果てた厚かましい人だ。
- ともこちゃんはいつも無愛想だ。
愛想の文学作品などの用例
「愛想」と「愛嬌」の違いとは?カンタン解説!
「愛想」に似た言葉に「愛嬌(あいきょう)」があります。
「愛嬌」は「愛敬」とも書きます。意味は、
①女性や子供などがにこやかでかわいらしいこと。また、こっけいでほほえましいこと。
②人に好かれるような愛想や世辞。また、催し事や物を売る時に添えるもの。座興。おまけ。
です。
「愛想」・・・意図的または恣意的にしていること。
「愛嬌」・・・その人が元々持っている性質。
「愛嬌」には、「愛嬌をふりまく」のように、人に好かれるような愛想や世辞という「愛想」に似た意味が含まれます。
しかし、「愛嬌のある娘」のように「女性や子供などがにこやかでかわいらしいこと。また、こっけいでほほえましいこと。」という、その人の本質や内面をいう意味がある点が「愛想」と異なります。
愛想ってのはね、人と話したり、遊んだりするときの自分の態度や行動のことだよ。例えば、お店の店員さんがにっこり笑って「いらっしゃいませ!」って言うのが愛想だね。反対に、どんよりした顔で「なんだ?」って言ったら、それは愛想がないって言われるよ。
また、人を信頼したり、好きだったりする感情も愛想って言うんだ。でも、その感情がなくなっちゃったら「愛想を尽かす」って言うんだよ。
さらに、「お愛想」って言葉もあって、これは相手を喜ばせたり、相手をもてなしたり、飲食店で勘定をお願いするときにも使うんだよ。
一方、愛嬌ってのは、にこにこ笑ってかわいらしく見えることや、おちゃめな表情やしぐさのことを言うんだ。それから、人を喜ばせるような行動や言葉も愛嬌だね。また、「ご愛嬌」という言葉もあって、これはちょっとしたサービスやおまけのことを指すよ。
さて、愛想と愛嬌の違いは何かと言うと、愛想は自分の人と接するときの態度や感情のことを主に指し、愛嬌は主に自分の表情や振る舞い、または他人を喜ばせるための行動や言葉を指すんだ。だから、愛想はもっと広い意味を持つけど、愛嬌はもっと具体的な行動や態度を表しているんだよ。
その他にも、「お愛想」の形で使われるときは、相手の機嫌をとるための言葉や行動、客へのもてなしや心遣い、そして飲食店での勘定を意味することもあるんだ。