「二字熟語の百科事典」が書籍化されました!詳細はコチラ

「軋轢」の意味と使い方や例文!「軋轢を生む」とは?(類義語)

軋轢の読み方・意味とは?(類義語)

意味

【二字熟語】
軋轢

【読み方】
あつれき

【意味】
人の仲が悪くなること。

二字熟語の博士
「軋轢」というのは、元々は車の輪がきしむ音を表しているんだよ。

しかし、成句で使われるときには、人間関係が悪くなること、つまり関係がこじれることを指す言葉になるんだ。

助手ねこ
なるほどな、それはつまり、「人間関係がギスギスしてしまうこと」っていう意味やな。

車の輪がきしんで、うまく回らないように、人と人との関わりが上手くいかなくなる状態を言うんやな。やっぱり人間関係は、スムーズに円滑に進むように心がけた方がええんやろな。

【語源・由来】
車輪のきしる意から。

【類義語】
確執

「軋轢を生む」とは?

軋轢」は「軋轢を生む」という表現で使われます。

軋轢を生む」は人間関係が悪くなるという意味です。

【例文】
・ダム開発が村人に軋轢を生んだ。
・給料の差がメンバー間に軋轢を生んだ。
・負けが続いたことで、選手とコーチの間に軋轢を生んだ。

軋轢(あつれき)の解説

カンタン!解説
解説

「軋轢」っていう言葉はね、ちょっと難しいかもしれないけど、とても大切なことを教えてくれるんだ。元々は、車輪がギーギー音を立てて、スムーズに回らない様子を表す言葉なんだけど、人間関係の中で使うと、友達や家族などとの間に問題が起こったり、仲が悪くなったりすることを言うんだよ。

たとえば、友達同士でゲームをしていて、ルールについて意見が合わずにけんかになったり、兄弟でおもちゃを取り合って喧嘩になるようなことが「軋轢を生じる」っていうことなんだよ。

つまり、「軋轢」は友達や家族などの間に、何か問題やもめごとが起こって、みんながうまくやっていけなくなる状況を表しているんだね。

軋轢(あつれき)の使い方

健太
僕の家の近くに巨大なマンションが建ったんだけど、新しい住民と旧住民の間に軋轢が生じているんだ。
ともこ
お祭りをするのはどうかしら?
健太
お祭り騒ぎに乗じて仲良くなるの?
ともこ
違うわよ。一緒に計画したり準備をする間に、仲良くなるかもしれないわよ。

軋轢(あつれき)の例文

例文
  1. 嫁と姑の軋轢がある。
  2. 軋轢が生じる。
  3. 両者間に軋轢が生じる。
  4. 社内の軋轢がひどい。
  5. 親子の間の軋轢はひどくなった。

軋轢の文学作品などの用例

  1. ・・・この大回転大軋轢は無際限であろうか。あたかも明治の初年日本の人々・・・ 徳冨蘆花謀叛論(草稿)」
  2. ・・・忌むべき事や、学派の軋轢の恐るべき事などを小耳に聞いて知っていた・・・ 永井荷風正宗谷崎両氏の批評に答う
  3. ・・・或は上士と下士との軋轢あらざれば、士族と平民との間に敵意ありて、・・・ 福沢諭吉旧藩情
ABOUT US
北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)



error: 右クリックはできません。