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「薫陶」の意味と使い方や例文!「薫陶を受ける」とは?(語源由来・類義語)

薫陶の読み方・意味とは?(語源由来・類義語)

意味

【二字熟語】
薫陶

【読み方】
くんとう

【意味】
徳を以て人を感化し、すぐれた人間をつくること。

二字熟語の博士
「薫陶」という言葉はね、徳のある人がその良い影響で他の人を良い方向に導き、すばらしい人間に育てることを意味しているんだ。

つまり、良い影響を与えることで、周りの人も良くなっていく、ということなんだよ。

助手ねこ
おお、それはつまり、「ええ影響で人を良くする」ってことかいな。ええ人が周りにいると、自分も自然とええ人間になれるってことやな。

ちゃんとした人がいて、その人から学べば、自分も素敵な人になれるかもしれんね。これは、「人は周りの人から学ぶんやで」ということを教えてくれてる言葉やな。

【語源・由来】
香をたいてかおりをしみこませ、粘土を焼いて陶器を作りあげる意。

【類義語】
指導、教化、感化、啓発

薫陶(くんとう)の解説

カンタン!解説
解説

「薫陶」という言葉はね、徳の高い人が、その良い行いや考え方で他の人たちを良い方向に導いて、素晴らしい人間に育て上げることを意味しているんだよ。

たとえばね、「薫陶のたまもの」という言葉は、誰かから受けた良い影響や教えを、まるで貴重な贈り物のように感じるという意味だよ。これは、物質的なプレゼントではなく、人としての成長や心の豊かさにつながるような精神的な贈り物を指しているんだ。例えば、先生や親友、あるいは尊敬する人からの助言や人生の教訓などが、この「薫陶のたまもの」として大切にされるんだよ。

また、「しかし若い生徒を薫陶するのは中々愉快なものですよ」〈野上・真知子〉っていう文章には、「若い生徒に良い影響を与えて、彼らが成長するのを見るのは、とても楽しいことだよ」という先生の気持ちが込められているんだ。

だから、「薫陶」という言葉は、徳の高い人が他人に良い影響を与えて、素晴らしい人間に育てること、またはそのような影響を受けることを意味しているんだね。

薫陶(くんとう)の使い方

健太
ともこちゃんは作家であるおじいさんの薫陶を受けて育ったから、やっぱり才能があるよね。
ともこ
薫陶を受けたおかげでもあるけど、おじいちゃんが作ってくれた書庫が大きな影響を与えてくれたわ。
健太
家に書庫があるの?
ともこ
私に才能があるとしたら、あの書庫のおかげね。

薫陶(くんとう)の例文

例文
  1. 師の薫陶を受ける。
  2. 教授の薫陶の賜物と感謝する。
  3. 彼の薫陶を受けた多くの弟子が国際的に活躍している。
  4. 父が音楽家たちと知り合いだったおかげで、すぐれた芸術家たちから薫陶を受けた。
  5. 政治家としての薫陶を受けた。

薫陶の文学作品などの用例

  1. ・・・犠牲的労働と、精神的薫陶のためのきびしい訓誡と切なる願訴との三つ・・・ 倉田百三女性の諸問題

  2. ・・・に入り故杉浦重剛氏の薫陶を受けた。第一高等学校を経て東京帝国工科・・・ 寺田寅彦工学博士末広恭二君

  3. ・・・共に、また自分たちの薫陶の力の足りなかったことを悲しむであろう。・・・ 永井荷風西瓜

「薫陶を受ける」とは?

薫陶」は、よく「薫陶を受ける」という使い方をされます。

薫陶を受ける」で「徳のある人の影響を受けてすぐれた人格がつくられる」という意味です。

二字熟語の博士
「薫陶を受ける」という言葉はね、徳の高い人から影響を受けて、すばらしい人格や性格が育てられることを意味しているんだ。

まるで、良い香りが周りに広がるように、良い影響が自分に染みわたるんだよ。

助手ねこ
ああ、それやったら、「薫陶を受ける」ってのは、ええ人から学んだり影響を受けたりして、自分もええ人になるってことか。

たとえば、ええ先生に出会ったり、尊敬する人に教わったりすると、その人の良さが自分にも移るってことか。なるほど、すごいわかりやすいな。

良い影響についていう言葉です。