【二字熟語】
把握
【読み方】
はあく
【意味】
①しっかりとつかむこと。手中におさめること。
②しっかりと理解すること。
【語源・由来】
「把」は「しっかりと手中に握る。とる。」
「握」は「しっかり自分のものにする。」
【類義語】
認知、察知、理解、認識、承知
【対義語】
不明、漫然、不案内、漠然
把握(はあく)の使い方
把握反射って知ってる?
赤ちゃんが手に触れた物を握ってしまう原始反射のことよね。
そう、それ。兄さんに子供が生まれたから、僕の人差し指を握るかどうかやってみたら、本当に握ったんだ。
赤ちゃんを見るとやってみたくなるわよね。
把握(はあく)の例文
- 彼は、記者からコメントを求められ、内容をまだ把握していないと述べるにとどめた。
- 投資は結構だが、リスクを把握しておく必要がある。
- 自分の得意分野や長所を把握して、就職活動に挑む。
- 首長が、被害の規模を把握できていないのは問題だ。
- 詳細な事情を把握する前に業務命令を出すのは非能率的だ。
「把握お願いします」は正しい敬語?
「把握」を用いた表現の一つに「把握お願いします(はあくおねがいします)」があります。
「把握お願いします」は、ビジネスでよく使われます。
事前に取引先や上司などに把握しておいてもらいたいことがある場合に使われます。
しかし「把握お願いします」は、目上の人に対して使うと失礼になる表現です。
「把握お願いします」は、しっかり理解していてという意味になるので、目上の人に対して使うと失礼になります。
「把握」には、「ご」や「お」などの接頭語をつけて丁寧な表現にすることができません。
「把握お願いします」は、目上の人に対して使うには不適当な表現です。
代わりに「ご周知のほどお願い致します」「お含みおきをお願い致します」という表現で、情報を共有したいという気持ちを伝えることができます。
また、お客様に対しては、「ご理解賜りますようお願い致します」「ご容赦くださいますようお願い申し上げます」というような表現で伝えることができます。