【二字熟語】
把持
【読み方】
はじ
【意味】
①しっかりと持つこと。かたく握り持つこと。
②心理学で、記憶痕跡が存続していること。一度記憶したことが潜在的に残っていること。
【語源・由来】
「把」は「しっかりと手中に握る。とる。」
「持」は「手にもつ。」
【類義語】
保持
把持(はじ)の使い方
第二次世界大戦中に日本新聞会ができたんだって。
何のために作ったのかしら。
日本新聞会ができると同時に記者登録制ができて、登録できる記者の要件が、国体を明確に把持し、公正廉直の者であることだったんだって。
政府にとって都合のよい記者しか取材できないようにしたってわけね。
把持(はじ)の例文
- 権勢を把持する。
- 年を取ると、手で足首を把持するポーズが辛い。
- いろんな形状に対応して、吸着や把持が可能なロボットハンドを開発した。
- 強い信念を把持していくべきだ。
- 冷静の態度を把持する。
「把持」と「把握」「保持」との違いは?
「把持」に似ている語に「把握(はあく)」「保持(ほじ)」があります。
「把持」と「把握」の違いは?
「把握」は、
①しっかりとつかむこと。手中におさめること。
②しっかりと理解すること。
という意味です。
「把持」も「把握」も、しっかりと持つことをいいます。
しかし、「把握」には、しっかり理解することという意味がある点が「把持」と違います。
「把持」と「保持」の違いは?
「保持」は
①保ちつづけること。持ちつづけること。
②心理学で、記憶痕跡が存続していること。一度記憶したことが潜在的に残っていること。把持 (はじ) 。
という意味です。
「把持」と「保持」は、「心理学で、記憶痕跡が存続していること。一度記憶したことが潜在的に残っていること。」という意味が同じです。
しかし、「把持」は、一般的に「しっかりと持つこと。かたく握り持つこと。」という意味で使われますが、「保持」は、保ちつづけることをいうので意味が違います。