【二字熟語】
悲劇
【読み方】
ひげき
【意味】
①主人公が運命や社会の圧力、人間関係などによって困難な状況や立場に追い込まれ、不幸な結末に至る劇。トラジェディー。
②人生や社会の痛ましい出来事。
【語源・由来】
「悲」は「かなしい。かなしむ。」
「劇」は「芝居。」
【類義語】
悲惨、惨劇
【対義語】
喜劇
悲劇(ひげき)の使い方
シェイクスピアの四大悲劇を知っている?
ハムレット、オセロ、リア王。もう一つはロミオとジュリエット?
ぶっぶー。違います。マクベスです。
あー、そっちかあ。
悲劇(ひげき)の例文
- 遺産を巡って肉親同士で争うのは、本当に悲劇だと思う。
- 悲劇的に偉大な人間は、ある種の病的なものを通して、そうなるのだ。若く野望を抱く者よ、よく憶えておくがよい、人間の偉大さとはすべて病気にすぎないのだ。(メルヴィル、白鯨・上)
- 聞いたところによると、彼は悲劇的な最期を遂げたという。
- 年間53万件の交通事故が悲劇を生んでいる。
- ともこちゃんがその事を知らないとしたら悲劇だと思う。
「悲劇」と「悲惨」の違いは?
「悲劇」に似ている語に「悲惨(ひさん)」があります。
「悲惨」は「悲酸」とも書き、「見聞きに耐えられないほどいたましいこと。また、そのさま。」という意味です。
「悲劇」は、不幸で悲惨な筋の劇という意味が転じて、「悲惨」な出来事という意味で使われます。
なので「悲劇」と「悲惨」は、密接な関係にある語だと言えます。
「悲劇」は、「悲劇的な状況」というように、「的」をつけて使われることが多いです。
たいして「悲惨」は、「悲惨な光景」「悲惨な事件」のように、「悲惨」な何かが後に続く形で使われることが多いです。