【二字熟語】
逼塞
【読み方】
ひっそく
【意味】
①落ちぶれて世間から隠れ、ひっそり暮らすこと。
②江戸時代の武士や僧侶に科された刑罰の一。門を閉ざして昼間の出入りを許さないもの。閉門よりも軽く、遠慮より重い。
【語源・由来】
せまりふさがるの意。
【類義語】
隠居、リタイア
【対義語】
飛躍
逼塞(ひっそく)の使い方
首相の政治はおかしい点が多いよね。
直接言えばいいのに。
直接言ったら、逼塞させられるか、国外追放だよ。
今の時代なら大丈夫よ。
逼塞(ひっそく)の例文
- コロナ禍と円安に逼塞する人が少なくない。
- クーデターが事前に露呈し、首謀者の彼は自宅に逼塞している。
- 彼は才能があったが、政権の監視下で逼塞生活を強いられながら死去した。
- 我々が山奥に逼塞している間にも、世の中の状勢は刻々と動いていた。
- 落武者となった明智光秀は、美濃国中洞で逼塞し、名を荒深小五郎として生き永らえたという説がある。
「郷里に逼塞する」とは?
「逼塞」を用いた表現の一つに「郷里に逼塞する(きょうりにひっそくする)」があります。
「郷里に逼塞する」とは、落ちぶれて世間から隠れ、生まれ故郷でひっそり暮らすことをいいます。
【例文】
- 一世を風靡した彼は、今は郷里に逼塞しているらしい。
- 事業に失敗して、郷里に逼塞する。
- 彼ほどの大人物が郷里に逼塞するとは、世の中というのは厳しい。