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「報復」の意味と使い方や例文!「復讐」「仕返し」との違いは?(類義語・対義語)

【二字熟語】
報復

【読み方】
ほうふく

【意味】
①仕返しをすること。返報。
②国際間で、ある国の不当な行為に対して、同様に不当な行為で報いること。しないで、したいようにさせること。

【語源・由来】
「報」は「人がした事に対し、それ相当のお返しをする。むくいる。むくい。」
「復」は「仕返しする。」

【類義語】
仕返し、返報、復讐、しっぺ返し、お礼参り、敵討ち、仇討ち、雪辱

【対義語】
恩返し

報復(ほうふく)の使い方

健太
お弁当にバカって書いてあったんだよ。
ともこ
お母さんと喧嘩したの?
健太
そうなんだ。すごい報復行為だよね。
ともこ
謝らないと、報復がエスカレートしていくわよ。

報復(ほうふく)の例文

  1. 米国と中国による制裁、報復関税の応酬が激化して4年が経った。
  2. その殺人事件は、いじめの報復が動機だったようだ。
  3. 従順に振る舞っている妻は、夫への報復の機会を狙っていた。
  4. テロへの報復として、アメリカ軍は空爆を行った。
  5. 高高度防衛ミサイルの配備を巡り、中国が報復措置として韓国への団体旅行を禁止したことがあった。

「報復」と「復讐」「仕返し」との違いは?

報復」に似ている語に「復讐(ふくしゅう)」「仕返し(しかえし)」があります。

「報復」と「復讐」の違いは?

復讐」とは、「かたきうちをする。仕返しをする。報復。」という意味です。

報復」も「復讐」も、自分に害を与えた相手に対して、それに見合う害を返すことをいいます。

報復」は、「仕返し」の意の漢語表現です。

かなりの害を与えられ、それに見合う害を返すことをいい、個人の関係だけでなく、集団相互の関係にも使われます。

対して「復讐」は、相手にかなりの恨みを持つものが計画的に行う「仕返し」のことをいいます。

「報復」と「仕返し」の違いは?

仕返し」は、
①仕返すこと。やりなおし。
②報復すること。復讐 (ふくしゅう) 。

という意味です。

報復」も「仕返し」も、自分に害を与えた相手に対して、それに見合う害を返すことをいいます。

報復」は、「仕返し」の意の漢語表現なので意味はほぼ同じですが、かなりの害を与えられた場合に使われ、個人の関係だけでなく、集団相互の関係にも使われます。

対して「仕返し」は、一般的に最も広く使われ、日常のけんかなど害はそれほど大きいものではなく、個人的な関係に使われます。

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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)



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