【二字熟語】
飄々
【読み方】
ひょうひょう
【意味】
①風の吹くさまや、その音を表す語。
②風に吹かれてひるがえるさま。
③足元がふらついているさま。また、目的もなくふらふらと行くさま。
④考えや行動が世間ばなれしていて、つかまえどころのないさま。
【語源・由来】
「飄」は「気任せにぶらつく。」
【類義語】
飄逸
【対義語】
齷齪、汲々
飄々(ひょうひょう)の使い方
健太くんはいつでも飄々としているわね。
あれこれ考えてもしょうがないからね。風の吹くまま、運命にまかせて生きているんだよ。
それで行き詰まることはないの?
ないね。無風状態が長く続かないように、いつでも運命の風は吹いているからね。
飄々(ひょうひょう)の例文
- 健太くんは飄々とした人物だ。
- 彼は飄々とした演技で人気の俳優だ。
- 飄々とさまよう。
- 飄々とした態度の裏で、あらゆる可能性を警戒している。
- 飄々としている彼にそんな壮絶な過去があったとは。
「飄々とした人」は褒め言葉?
「飄々」は「飄々とした人」という使い方をされます。
「飄々とした人」とは「世俗にこだわらず、超然としてつかみどころのないさまの人」という意味です。
「飄々とした人」は一般的に、マイペースな人、物事に執着しない人、見栄をはらない人、人の目を気にしたり比較しない人、動じない人のことをいいます。
「飄々とした人」は、良い意味と悪い意味で使われるので、一概に褒め言葉とは言い切れません。
「健太くんは飄々とした人で、本音を言いやすい。」という使い方のほか、「おおらか、一緒にいると気持ちが安らぐ、信念がある、懐が深い、信念がある」という良い意味で使われます。
一方で、「切羽詰まっている時に飄々とした人をみると腹が立つ。」というように批判的に使われるほか、「好きなことしかしない、努力が足りない、空気が読めない、協調性が足りない」という悪い意味で使われます。