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「畏怖」の意味と使い方や例文!「畏敬」との違いは?(類義語・対義語)

畏怖の読み方・意味とは?(類義語・対義語)

意味

【二字熟語】
畏怖

【読み方】
いふ

【意味】
おそれおののくこと。

二字熟語の博士
「畏怖」という言葉は、とても恐ろしいものや素晴らしいものに対して、深く恐れて尊敬の念を抱くことを表すんだよ。
助手ねこ
そやな。それはつまり、「ホンマにすごいものや恐ろしいものを見て、ぞっとするような感じをする」ってことやな。

つまり、見たものや経験したことがあまりにもすごくて、ぞくぞくする感じやな。

【語源・由来】
「畏」は「おじけづく。おびえる。」
「怖」は「こわい。おそれる。おじけづく。」

【類義語】
恐怖、萎縮

【対義語】
軽侮

畏怖(いふ)の解説

カンタン!解説
解説

「畏怖」っていう言葉は、すごく怖くて、すごく尊敬しているような感じを表しているんだよ。これは、何かすごく大きなものや、すごく強力なもの、すごくすばらしいものを前にした時に感じる恐怖と尊敬の混じった感情を表しているんだ。

例えば、「畏怖の念を抱く」っていう表現は、心の中でとても恐怖と尊敬の混ざった感情を抱いている、つまり、すごく恐ろしいけど、それと同時にすごくすばらしいと感じているという意味だよ。

「神を畏怖する」っていう表現は、神がすごく力強くて、すごくすばらしくて、その力に対して尊敬と恐怖を感じている、という意味になるんだよ。

だから、「畏怖」っていう言葉は、すごく尊敬していて、でも同時にすごく怖い、という複雑な感情を表す言葉なんだね。

畏怖(いふ)の使い方

健太
この辺の人たちは、この土地に畏怖の念を抱いているんだって。
ともこ
昔から住んでいる人たちが畏怖の念を抱くってことは、きっと何かあるのよ。
健太
お化けが出るとか?
ともこ
違うわよ。毒ガスが出るとか、生命に直結する何かがあるのよ。

畏怖(いふ)の例文

例文
  1. 厳格な祖父を畏怖する。
  2. 畏怖の念を抱く。
  3. 初めてそれを見た時は、畏怖の念を抱いたものだ。
  4. 未知のものに対して畏怖の念を抱くのは普通のことです。
  5. 火山に畏怖の念を抱いた人たちが、信仰の対象として崇め奉ったのがこの神社のはじまりです。

畏怖の文学作品などの用例

  1. ・・・の無意識の境に対する畏怖を語ってはいないであろうか? 創作は常に・・・ 芥川竜之介侏儒の言葉

  2. ・・・重圧する畏怖の下に、黙々と憐れな人間の意図を衛っている。 一番は・・・ 梶井基次郎温泉

  3. ・・・になると黒ぐろとした畏怖に変わった。昼間気のつかなかった樹木が異・・・ 梶井基次郎闇の絵巻

「畏怖」と「畏敬」の違いを解説

畏怖」に似ている語に「畏敬(いけい)」があります。

畏敬」は、崇高なものや偉大な人を、おそれうやまうことという意味です。

畏怖」は、威圧されて、おそれおののくことをいいます。

対して「畏敬」は、おそれうやまうことをいい、心から尊敬することをいうので意味が違います。

二字熟語の博士
「畏怖」と「畏敬」は似ているけれど、意味がちょっと違うんだ。まず、「畏怖」は強い恐れや驚きを表す言葉で、何か危険で怖いものに対する感情を示すんだよ。

一方、「畏敬」は高い尊敬の意味があるんだ。何か偉大な人物や、崇高なものに対して抱く、敬意と尊敬を混ぜたような感情を表すんだ。

助手ねこ
そやな。つまり、「畏怖」は何かえらい怖いものに対する「びっくりするくらいの恐怖」やな。

それに対して、「畏敬」はすごい人やすばらしいものに対して、「ほんまに尊敬するほどの感動」っていう感情を示すんやな。両方とも「畏」がついてるから似てるように思えるけど、感じる感情は全然違うわけやな。