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「痛手」の意味と使い方や例文!「痛手を負う」とは?(類義語・対義語)

痛手の読み方・意味とは?(類義語・対義語)

意味

【二字熟語】
痛手

「傷手」とも書く。

【読み方】
いたで

【意味】
①重い傷。重傷。ふかで。
②大きい被害や損害。大きな打撃。

二字熟語の博士
「痛手」という言葉は、一つには本当に深い傷を指すんだ。

しかし、それだけではなく、大きな損害や被害、つまり、大きな打撃を受けることも「痛手」と表現するんだよ。

助手ねこ
なるほどな、それは「すごい痛い傷」や「大きな損害」のことを指すんやな。

体に痛い傷があるときや、何かによって大きなダメージを受けたときに使うんやな。これは痛そうやな、注意しなあかんね!

【語源・由来】
「痛」は「いたい。いたむ。いためる。やむ。」
「手」は「て。」

【類義語】
重傷、深手、痛恨、失敗、打撃、痛打

【対義語】
薄手

痛手(いたで)の解説

カンタン!解説
解説

「痛手」っていう言葉は二つの意味があるよ。

一つ目は、本当に身体的に大きな傷を指すんだ。「痛手を負う」っていうときは、例えば事故で重傷を負ったり、大きな怪我をしたりすることを言うんだ。

でも、もう一つの意味は、実際の身体の傷ではなく、大きな打撃や損害を受けた状況を表すんだ。「台風で稲作に痛手をこうむった」って言う時は、台風のせいで田んぼが大きな被害を受けて、とても大きな損失があったっていう意味だよ。

また、「失恋の痛手」っていうときは、恋人と別れて心がとても痛む、つまり大きな精神的な打撃を受けているという意味になるよ。

だから、「痛手」っていう言葉は、身体的な傷だけでなく、精神的なダメージや大きな損失を示す表現でもあるんだよ。

痛手(いたで)の使い方

健太
今年の大雪で、山間部は大きな痛手を受けたね。
ともこ
若者がいない村は、屋根の雪下ろしが追い付かず、雪の重みで家が倒壊するという被害が多かったらしいわよ。
健太
都市部に人口が集中する今だからこそ、過疎地に手厚い行政であってほしいよね。
ともこ
どうしても高額納税者に手厚くなってしまいがちだもんね。

痛手(いたで)の例文

例文
  1. 株取引の失敗で、大きな痛手を受けた。
  2. 優秀なともこちゃんが引き抜かれたことは、わが社にとって痛手だった。
  3. 不況で大きな痛手を受けたが、日ごろの堅実経営のおかげで何とか乗り切ることができた。
  4. バブル崩壊で痛手を受けた日本経済は、未だ立ち直れないでいる。
  5. 健太くんの出場停止は、空手部にとって大きな痛手だ。

痛手の文学作品などの用例

  1. ・・・るのは彼の自尊心には痛手だった。彼はピストルを手にしたまま、傲然・・・ 芥川竜之介侏儒の言葉

  2. ・・・てみたが、何分両脚の痛手だから、なかなか起られぬ。到底も無益だと・・・ 著:ガールシンフセヴォロド・ミハイロヴィチ 訳:二葉亭四迷四日間

  3. ・・・中に、一ト眼見損えば痛手を負わねばならぬ瀬に立って、いろいろさま・・・ 幸田露伴骨董

「痛手を負う」とは?

痛手」を用いた表現の一つに「痛手を負う」があります。

痛手を負う」とは、「痛手」+助詞の「を」+「負う」から成る語です。

痛手を負う」の 「負う」 は 「傷を受ける」 という意味です。

痛手を負う」とは、負傷すること。打撃、損害を被ることを言います。

二字熟語の博士
「痛手を負う」という表現は、身体的な傷だけでなく、打撃を受けたり、何かの損害を被ったりすることを表すんだよ。
助手ねこ
ああ、なるほどな。それは「大きなダメージをくらう」ってことやな。体に直接傷がつくわけやないけど、何かしらの損害でこっちが悪い影響を受けることなんやな。

例えば、大切な試合で負けたら、それも一種の「痛手」になるわけや。これなら子どもでもええ感じに理解できるやろな。

【例文】
・この件で、心身共に大きな痛手を負った。
・狙った獲物に逃げられたが、相当な痛手を負っているはずだ。
・戦争によって、社会も文化も大きな痛手を負った。

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