寡言の読み方・意味とは?(類義語・対義語)
【二字熟語】
寡言
【読み方】
かげん
【意味】
口数の少ないこと。
「寡言」という言葉は、人があまり話さない、口数が少ないことを指しているんだよ。
ええ、それは「あんまりしゃべらへん人」ってことやな。
話すことが少なくて、静かな感じの人のことを言うんやな。おおっと、それって僕らとは正反対やな!
【語源・由来】
「寡」は「少ない。」
「言」は「ことば。」
【類義語】
口重、話下手、朴訥、寡黙
【対義語】
饒舌、多言、他言
寡言(かげん)の解説
カンタン!解説
「寡言」という言葉は、人があまり話さない、口数が少ないことを表す言葉なんだよ。
例えば、友達の中には、みんなが楽しくおしゃべりしている時にも、あまり話さないで黙っている人がいるかもしれないよね。その人は「寡言」な人と言えるんだ。寡言な人は、無口や寡黙とも言われることがあるよ。逆に、とても話し好きな人は「多言」と表現されることがあるんだよ。
「寡言な彼女の頰は常に蒼かった」というのは、彼女はあまり話さない人だけど、その無口さが彼女の特徴として表現されているんだね。そして、頰が蒼いとは、彼女がいつも静かで、深い感情や思いを持っていることを表しているかもしれないよ。
だから、「寡言」という言葉は、話すことが少ない、静かな性格の人を指して使う言葉で、そのような人が持っている独特の雰囲気や魅力を感じさせることがあるんだね。
寡言(かげん)の使い方
寡言な彼に記者会見を任せていいのかな。
寡言だからこそ要らないことは言わないでしょう。
なるほど。必要なことも言わなかったら?
その時は助け船を出しましょう。
寡言(かげん)の例文
- 平素は寡言な彼も、酒を飲むと冗談を言う。
- それとは反対に細君の言葉はかえって常よりも少なかった。しかしそれは彼がよく彼女において発見する不平や無愛嬌から来る寡言とも違っていた。(夏目漱石、明暗)
- 寡言な彼はいつも無表情で、何を考えているのか分からない。
- 元來無口な性分で、娵に來た頃、博士は寡言がお前の一長處だと云つた位である。(森鴎外、半日)
- しかし、ふだんは寡言家でも、突如として恐るべき果断家に変ずる事もある。人格は、だいたい高潔らしい。(太宰治、パンドラの匣)
寡言の文学作品などの用例
「沈黙寡言」とは?
「寡言」を用いた表現の一つに「沈黙寡言(ちんもくかげん)」があります。
「沈黙寡言」とは、落ち着いていて口数の少ないことをいいます。
「沈黙寡言」という言葉は、言葉数が少なく、落ち着いている様子を表すんだよ。
あまり表情や言葉で感情を出さない人や、物静かな人のことを指して使うことが多いんだ。
ああ、つまり、「あんまりしゃべらへん人」やな。いつもクールに、ゆっくりと、余計なこと言わへん人のことを言うんやな。
そういう人は、内面が深いんかもしれへんね。わかったわ、言葉少なくても、その胸の中にはいろいろ考えてることがあるんやろな。
【例文】
- 良致さんという人が、この通り沈黙寡言な、哲学者かと思っていたらば、先日、ごく心やすくしていたという男の人が来て話すには、なかなか隅におけない、白粉を袖や胸にもつけてくる人だというし、またある人も、気さくなよいサラリーマンだといった。(長谷川時雨、九条武子)
- 健太くんは沈黙寡言で、必要以上のことは言わない。