干渉の読み方・意味とは?(類義語・対義語)
【二字熟語】
干渉
【読み方】
かんしょう
【意味】
①他人のことに立ち入って自分の意思に従わせようとすること。
②国際法で、一国が他国の内政・外交に、その国の意思に反して介入すること。
③二つ以上の同じ種類の波が重なって、互いに強め合ったり弱め合ったりする現象。音波でのうなり、光波での干渉色によるシャボン玉の色づく現象など。
ほんで、3つめは、波の話やな。シャボン玉がキレイに輝くのは、この「干渉」という現象のせいやってことか。一つの言葉にもいろんな意味があるもんやな。
【語源・由来】
「干」は「無理に他とかかわりを持つ。」
「渉」は「かかわる。関係する。」
【類義語】
口出し、お節介、手出し、ちょっかい
【対義語】
放任
干渉(かんしょう)の解説
「干渉」っていう言葉にはいくつかの意味があるんだよ。
1つ目は、他人のことに余計に口を出して、自分の意見や考えを押し付けること。例えば、友達が自分のことを話している時に、自分の考えや意見を無理に言って、その友達に影響を与える行為を「干渉する」って言うんだ。「他人の生活に干渉する」というのは、他の人の生活の細かい部分に口を出すことを意味しているんだよ。
2つ目は、国と国の間の関係で使われるんだ。一つの国が、もう一つの国の事務や問題に、その国の意向に反して関与すること。たとえば、A国がB国の問題に介入して、B国の意向とは違う方向に持って行こうとすることを言うんだ。「武力干渉」は、軍事的な力を使って他国に関与することを指しているよ。
3つ目は、科学の世界でも「干渉」という言葉が使われるんだ。二つ以上の同じ種類の波が出会って、強くなったり、弱くなったりする現象のことを指すんだよ。例えば、シャボン玉がきれいな色に見えるのは、光の波が干渉して色が変わるからなんだ。また、特定の音が響く場所での不快なうなりの音も、音波が干渉するから起こるんだよ。
だから、「干渉」という言葉は、他のものや状況に影響を与える、または深く関与することを表しているんだね。
干渉(かんしょう)の使い方
干渉(かんしょう)の例文
- 子に干渉しすぎる親を毒親という。
- 私生活に干渉しないでほしい。
- 人事に干渉する。
- 我が家の教育方針に干渉されたくない。
- 僕らのことに干渉しないでそっとしておいてほしい。
干渉の文学作品などの用例
「干渉」と「心配」「介入」の違いを解説
「干渉」に似ている語に「心配(しんぱい)」「介入(かいにゅう)」があります。
「干渉」と「心配」の違いは?
「心配」は、
①物事の先行きなどを気にして、心を悩ますこと。また、そのさま。気がかり。
②気にかけてめんどうをみること。世話をすること。
という意味です。
「干渉」は、他人のことに立ち入ることをいいます。
対して「心配」は、気にかけて面倒をみることをいい、「干渉」のような自分に従わせるという意味はありません。
一方、「心配」は、未来の事柄や誰かのことを気にして、不安に思う感情や、気を使って面倒を見る行為を表すんだ。
それに対して、「心配」は、友達が元気ないときに「大丈夫か?」って気になって聞くような、気にかける感じやな。後者は良い気持ちからの行動やけど、前者はちょっと他人の領域を侵すような行動になることが多いんやろな。ハッキリ言うと、「干渉」はちょっと余計なお世話やけど、「心配」は気遣いやな。
「干渉」と「介入」の違いは?
「介入」は、
当事者以外の者が入り込むこと。争いやもめごとなどの間に入って干渉すること。
という意味です。
「介入」には「干渉」という意味があるので、ほぼ同じ意味です。
しかし、「介入」は、争っている両者の間に第三者が入ることをいいます。
対して「干渉」は、相手に強く関わり、自分に従わせるというニュアンスがあります。
「介入」には、従わせるという意味がない点が違います。
一方で、「介入」は、直接的に当事者以外の者が何かの間に入って関与する行為を意味するんだ。争いやもめごとなどの間に入ること、特にそれによって状況を変えるような行為を指すよ。
それに対して、「介入」は、もめ事や争いがある時に、外から飛び込んできて間に入る感じか。言うなれば、「干渉」はちょっとしたおせっかいやけど、「介入」は大きな行動やね。もめごとの真っ只中に飛び込んでいくようなイメージやな。
そして、3つ目は、物理学における現象で、二つ以上の同じ種類の波が重なり合い、それによって強くなったり弱くなったりすること。シャボン玉が色々な色に光るのもこの干渉のおかげなんだ。