忌憚の読み方・意味とは?(類義語)
【二字熟語】
忌憚
【読み方】
きたん
【意味】
①いみはばかること。
②遠慮。多く、否定の語を伴って用いられる。
そして、もう一つは、「これは言ったらあかんかな?」とか「これはやったら怒られるかな?」って思って、人に対して遠慮することやな。多くの場合、否定の言葉と一緒に使われることがあるんやな。
【語源・由来】
「忌」は「いむ。いまわしい。きらう。」
「憚」は「はばかる。さしひかえる。おそれる。」
【類義語】
遠慮
忌憚(きたん)の解説
「忌憚」という言葉には、2つの意味があるんだ。
1つ目意味は、自分の行動や言葉で他人に迷惑をかけたり、嫌な思いをさせたくないと思って、行動や言葉を控えることを言うんだよ。例えば、「友達から忌憚され軽蔑されるような人間」〈谷崎・異端者の悲しみ〉という文章では、この場合の「忌憚」は、他人から遠慮やためらいの対象となってしまう人を指す。つまり他人に遠慮されてしまうような状況を示しているんだ。
2つ目の意味は、他人の意見や要求に対して、遠慮することを指すんだ。この意味の「忌憚」は、特に「遠慮しないで」という意味で使われることが多いんだよ。「どうぞ忌憚のないご意見を」というのでは、遠慮せず、思っていることや感じていることを正直に言ってほしいとお願いしているんだ。
だから、「忌憚」という言葉は、遠慮やためらいの感情、またはそのような状態や行動を示しているんだね。
忌憚(きたん)の使い方
忌憚(きたん)の例文
- 会議で忌憚のない意見を述べる。
- 忌憚のない意見を交換する場を設けたい。
- ともこちゃんの周りに、忌憚のない意見を聞かせてくれるような人間は一人もいない。
- 本心を打ちあけ、忌憚なく話し合われた。
- 忌憚なき意見は歓迎すべきものだ。
忌憚の文学作品などの用例
-
・・・、堂々として其思想を忌憚なく発露するを得せしめて後初めて文学の発・・・ 内田魯庵「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」
「忌憚のない」とは?目上の人に意見を求める場合は?
「忌憚」は「忌憚のない」というように用いられることがあります。
「忌憚のない」とは「遠慮をしない。率直な。」という意味です。
つまり、自分の考えや意見を隠さず、はっきりと言うということだよ。
心の中に思ってることを、遠慮せずに言うってわけか。なんか、すっきりする言葉やね。
【例文】
- 必要性を感じれば、忌憚のないところを述べればいいんだ。
- 忌憚のない非難を親友から受けた。
- 専門家の忌憚のない意見がききたい。
2つ目の意味では、人に対して遠慮をすることを表しており、しばしば、否定の表現と一緒に使われることがあるんだ。