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「詰問」の意味と使い方や例文!「尋問」との違いは?(類義語)

詰問の読み方・意味とは?(類義語)

意味

【二字熟語】
詰問

【読み方】
きつもん

【意味】
相手を責めて厳しく問いただすこと。

二字熟語の博士
「詰問」というのは、相手を厳しく責めながら、何かをしっかりと問いただす行動のことを言うんだよ。

これは、真実を知りたい時や、相手が何か悪いことをしたと疑う時に行われることが多いんだ。

助手ねこ
ああ、わかったわかった。つまり、誰かをガツンと問い詰めて、「おい、本当のこと言えや!」っていうのが「詰問」なんやな。

真実を探るときや、怪しいな、って思ったときに使う言葉なんやろな。

【語源・由来】
「詰」は「問いつめる。なじる。」
「問」は「といただす。とう。とい。」

【類義語】
詰責、誚譲、追求、質問

詰問(きつもん)の解説

カンタン!解説
解説

「詰問」という言葉はね、誰かに厳しい言葉で、何かを問いただす、または非難するときに使う言葉なんだよ。

たとえばね、「遅延の理由を詰問する」って言う時には、何かが遅れてしまった理由を、厳しく、そして詳しく問いただすことを意味しているんだ。例えば、電車が遅れたとき、駅の職員に「なぜ電車が遅れたのか?」と厳しく問い詰めること、それを「詰問する」というんだ。これは、ただの質問よりも、相手に対して厳しい言葉を使って、事実をはっきりさせる感じがあるよ。

また、「容疑者を詰問する」というのは、警察が犯罪の容疑者に対して、事実を知りたいと思って、厳しく問いただすことを意味しているんだ。これは、ただの会話や質問ではなくて、警察が真実を知りたいと思い、容疑者にプレッシャーをかけながら質問をする場面で使う言葉だよ。この場合、警察は、容疑者が犯罪に関与していたかどうか、また、他に何か重要な情報がないかを知りたいと思って、「詰問」をするんだ。

だから、「詰問」という言葉は、相手を責めたり、厳しく問いただしたりするときに使われる、ちょっと強い言葉なんだね。

詰問(きつもん)の使い方

ともこ
健太くん。昨日の掃除当番をサボった理由をお聞かせ願いたいわ。
健太
そんな詰問調で言わなくてもいいじゃない。
ともこ
詰問しているのよ。ちゃんと答えて。
健太
あまりにもいい天気でサッカー日和だったから、友達と掃除をサボってサッカーをしに行ったんだ。ごめんなさい。

詰問(きつもん)の例文

例文
  1. どうして遅刻を繰り返すのか、彼女を詰問した。
  2. 一晩中どこをほっつき歩いていたのかと詰問された。
  3. コンビニの店長が、万引きした男を詰問した。
  4. そんな詰問調で問いかけたら、萎縮して答えることができないだろう。
  5. ともこちゃんは、事の細部まで厳しく詰問した。

詰問の文学作品などの用例

  1. ・・・いと云って夏目先生に詰問したので、先生が滝田さんに詫びの手紙を出・・・ 芥川竜之介夏目先生と滝田さん

  2. ・・・うとしたんだ。」と、詰問するごとく尋ねました。けれども泰さんはそ・・・ 芥川竜之介妖婆

  3. ・・・出して物をいうかとの詰問もあろうけれども、それは僕自身の気持ちか・・・ 有島武郎片信

「詰問」と「尋問」の違いを解説

詰問」に似ている語に「尋問(じんもん)」があります。

尋問」とは、
①問いただすこと。取り調べとして口頭で質問すること。
②訴訟において、裁判所または当事者が証人などに対して質問を発し、強制的に返答させること。

という意味です。

詰問」も「尋問」も、問いただすことをいいます。

しかし「詰問」は、相手を責めて厳しく問いただすことをいい、どんな場面でも使うことができます。

対して「尋問」は、主に取り調べとして口頭で問いただすことをいい、用途が限られます。

二字熟語の博士
「詰問」と「尋問」は、似ているようで意味に違いがある言葉だよ。「詰問」は、相手を厳しく責め、厳しい口調で問いただすことを意味している。

対照的に、「尋問」は、一般的に問いただすこと、特に法律の現場での質問を指す。尋問は、詳細を知るために質問をすることで、必ずしも厳しい口調でなくても良いんだ。

助手ねこ
あぁ、なるほどな。「詰問」はな、もっと強くて厳しい感じで、「お前、なんでそんなことしたんや!」みたいな、ガツガツと問いただすのが特徴やな。こっちは相手を責めるニュアンスが強いんやろ。

一方で、「尋問」は、もっと一般的で、裁判とかで、「あなたは何時に何をしましたか?」みたいに、事実を確認するための質問すること。こっちは必ずしも厳しくないんやな。違いがはっきりしたわ~。

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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)



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