空疎の読み方・意味とは?(類義語・対義語)
【二字熟語】
空疎
【読み方】
くうそ
【意味】
形だけで内容がとぼしいこと。
見た目ばっかりちゃんとしてても、中身がないとあかんってことやね。まあ、おもちゃの箱を開けたら中身が入ってへんかったみたいながっかり感やな。
【語源・由来】
「空」は「中身・根拠がない。何もない。からっぽ。」
「疎」は「一つ一つ離れている。まばら。」
【類義語】
空虚
【対義語】
充実
空疎(くうそ)の解説
「空疎」という言葉はね、外見だけはちゃんとしているけど、中身がぜんぜんないっていう意味なんだよ。
これは、何かがすごく大事そうに見えても、本当は大したことなかったり、意味があまりなかったりすることを言うんだ。例えば、「空疎な議論」っていうのは、話し合いをしているようで、実はその話にはあんまり大事な内容がないってこと。みんなで集まって、ずっと話し合ってるけど、結局何も解決しないような、中身のない話し合いのことを言うんだね。
また、「自分の言葉の持つ空疎さはやりきれなかったが、光太夫はそれに耐えた」〈おろしや国酔夢譚・井上靖〉っていうのは、自分が話していることが中身がないってわかっていて、それがすごく悲しいけど、光太夫って人はその悲しさを我慢した、という意味だよ。
ちなみに、「空疎」の名詞形で「くうそさ」というのがある。これは、「空疎」の状態をさらに具体的に表す言葉で、何かが表面的にはいい感じに見えるけど、実際にはその裏に何の内容もない、価値がないという性質や状態をいうんだよ。
だから、「空疎」という言葉は、見た目だけは何か素晴らしいかのように思えるけれど、実際には中身が空っぽで、本質的な価値や意味がないということを示しているんだね。
空疎(くうそ)の使い方
空疎(くうそ)の例文
- 空疎な理論を振り回す。
- 美辞麗句を並べただけの空疎な祝辞だった。
- 空疎な内容の論文だ。
- 何の得にもならない空疎な論議は時間の無駄です。
- 健太くんの空疎な言葉はともこちゃんの胸に響かなかった。
空疎の文学作品などの用例
「空疎に響く」とは?
「空疎」は「空疎に響く」という表現で使われます。
「空疎に響く」の「響く」はここでは、ある意味をもって聞きとれるという意味です。
「空疎に響く」とは内容がとぼしく聴きとれるという意味です。
言葉は聞こえるけれど、心には響かないっていう状態を表しているんだ。
なんかピンと来へん、そんな空っぽな感じを言うんやな。外見ばっかりで、中になにもないお菓子の箱みたいなもんか。
【例文】
- 候補者の声が空疎に響く。
- 実践しないことには、言葉だけが空疎に響く。
つまり、形はあるけれど、中には何も充実していないということなんだね。