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「相殺」の意味と使い方や例文!「差引」との違いは?(類義語・対義語)

【二字熟語】
相殺

【読み方】
そうさい

【意味】
①差し引いて、互いに損得がないようにすること。帳消しにすること。また、長所・利点などが差し引かれてなくなること。
②二人が互いに相手方に対して同種の債権を有する場合、双方の債権を対当額だけ差し引いて消滅させること。

【語源・由来】
「相」は「あい。たがいに。ともに。」
「殺」は「そぐ。けずる。へらす。」

【類義語】
帳消し、棒引き

【対義語】
相乗、相生

相殺(そうさい)の使い方

健太
ともこちゃん。今回のミスは許してよ。
ともこ
許せないわ。
健太
このミスを相殺して余りあるくらいに貢献してきたじゃないか。
ともこ
許せないったら許せない。

相殺(そうさい)の例文

  1. 二大歌手の魅力を相殺させる企画。
  2. 相殺による債権回収。
  3. この長所はその短所を相殺して余りある。
  4. 損失と利益は相殺された。
  5. 賃金の増加分は物価の上昇で相殺されるだろう。

「相殺」と「差引」との違いは?

相殺」に似ている語に「差引(さしひき)」があります。

差引」は、辞書では「差引き」と書いてあります。

差引き」は、

①差し引くこと。特に、金銭の収支・貸借などの計算をすること。また、その結果。(例:前貸しの分を差引きする。差引き一〇万円の赤字。)
②潮の満ち干。また、体温の上がり下がり。

という意味です。

相殺」は、主に、差し引いた結果がゼロになることをいいます。対して「差引き」は、差し引いた結果がゼロになるとは限らないという違いがあります。