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「怯弱」の意味と使い方や例文!「懈怠怯弱」とは?(類義語)

怯弱の読み方・意味とは?(類義語)

意味

【二字熟語】
怯弱

【読み方】
きょうじゃく

【意味】
臆病なこと。積極性のないこと。また、そのさま。

二字熟語の博士
「怯弱」という言葉は、臆病だったり、積極的でないことを指しているんだよ。

つまり、勇気がなかったり、物事に積極的に取り組む気持ちが乏しい状態を表す言葉なんだ。

助手ねこ
ああ、そやな。それは「ちょっとビビりや」や「前向きに行動せぇへん」ってことを言うんやな。

人がちょっと気が小さくて、なかなか行動に移せへんさまを表す言葉やな。この言葉、時々は自分にも当てはまるかもしれへんわ。

【語源・由来】
怖がる気持ちの意。

【類義語】
臆病、腰抜け、小胆、怯懦

【対義語】
勇敢、剛勇、大胆不敵

怯弱(きょうじゃく)の解説

カンタン!解説
解説

「怯弱」という言葉は、臆病な様子や行動を示す言葉なんだよ。

例えば、友達と何か決める時や、大切なことを話し合う時、自分の考えをしっかりと伝えられなかったり、人の意見にすぐに影響されたりするような態度が「怯弱」と言えるんだ。簡単に言うと、自分の意志が弱く、すぐに不安になってしまうことを示しているんだね。

「怯懦な性格」という言葉は、その人が基本的に怖がりで、リスクを取るのを避ける性格を持っていることを示しているんだ。このような人は、挑戦的なことや困難なことに直面したとき、先に悪い結果や失敗を想像してしまいがちで、そのために行動を控えることが多いんだよ。

また、「其心志怯弱にして物に接するの勇なく」〈福沢・学問のすゝめ〉という文章は、その人の心や思考が臆病で、物事に対して積極的に取り組む勇気がないことを示しているよ。つまり、自分の心や意志が弱く、物事に対して果敢に取り組むことができない、という状態を指しているんだ。

だから、「怯弱」っていうのは、臆病で、物事に対して積極的に行動することが難しい、っていうことを表す言葉なんだね。

怯弱(きょうじゃく)の使い方

ともこ
健太くん。また売られた喧嘩を買ったの?
健太
売られた喧嘩を買わないと、怯弱だと思われてしまうよ。
ともこ
思わせておけばいいじゃないの。
健太
なめられてしまうじゃないか。

怖気(きょうじゃく)の例文

例文
  1. 勇気は、粗暴と怯弱との中庸だ。
  2. 自国の怯弱さが露わになれば、敵に付け入る隙を与えることになるだろう。
  3. 健太くんは怯弱だから、ちょっと脅せば言うことを聞くだろう。
  4. 怯弱なせいで言うべき言葉が出て来なかった。
  5. 怯弱そうな小動物が、ともこちゃんの側に寄ってきた。

怯弱の文学作品などの用例

  1. ・・・海小湖に泥土の鬼畜、怯弱の微輩。馬蛤の穴へ落ちたりとも、空を翔け・・・ 泉鏡花貝の穴に河童の居る事

  2. ・・・勃然と目ざめ、とかく怯弱な私を、そんなにも敏捷に、ほとんど奇蹟的・・・ 太宰治乞食学生

「懈怠怯弱」とは?

怯弱」を用いた表現の一つに「懈怠怯弱(けたいきょうじゃく)」があります。

懈怠怯弱」は、怠惰と臆病という意味です。

懈怠」は、
①(近世ごろまでは「けだい」)なまけること。おこたること。怠惰。
② 仏語。善行を修めるのに積極的でない心の状態。精進 (しょうじん) に対していう。

という意味です。

二字熟語の博士
「懈怠怯弱」という言葉は、「怠惰」と「臆病」の二つの意味を組み合わせたもので、一方は努力を怠ること、もう一方は勇気を出せないことを意味しているんだ。
助手ねこ
ええっと、つまり「懈怠怯弱」って、ダラダラしてる部分と、ちょっとビビってる部分を一緒くたにした言葉やんな。

やる気が出んのと、勇気が出んの、両方合わせて使うんやな。なんか、頑張れんときに自分をさらけ出したらそんな感じになるわな。

出典は、『法句経』「懈怠怯弱の百歳は、勇猛努力堅固の一日に若かず」からです。