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「滅失」の意味と使い方や例文!「毀損」「紛失」との違いは?(類義語)

【二字熟語】
滅失

【読み方】
めっしつ

【意味】
ほろびうせること。なくなること。

【語源・由来】
「滅」は「①ほろびる。ほろぼす。②きえる。火や明かりが消える。」「失」は「失う。失くす。」という意味。このことから「ほろびうせる。なくなる。」という意味。

【類義語】
絶える、ほろぶ、消失、絶滅、滅亡、滅びる、消滅、消散

滅失(めっしつ)の使い方

健太
戦争で多くの絵画が滅失したらしいよ。
ともこ
戦争って人間の命だけじゃなく文化的財産も奪っていくのね。
健太
平和がいいよね。
ともこ
平和が一番よ。

滅失(めっしつ)の例文

  1. 再開発のために、歴史的価値のある建造物がまた一つ滅失した。
  2. 落雷による火災で寺院が滅失した。
  3. 災害で住家を滅失した世帯を滅失世帯という。
  4. 元々は仏像が五体おさめられていたらしいが、二体は滅失して今はない。
  5. 解体や火災による焼失などの理由で建物が滅失した場合、1か月以内に法務局に申請をしなければならない。

「滅失」と「毀損」や「紛失」の違いは?

滅失」に似た意味の言葉に「毀損」と「紛失」があります。

毀損」の意味は「物をこわすこと。物がこわれること。」
(例「文化財が(を)毀損する。」

紛失」の意味は「物がまぎれて所在が分からなくなること。また、なくすこと。」
(例「書類が紛失する。」「財布を紛失する」)

滅失」の意味は「滅びてなくなる。または、無くなる程度に破壊する」

三語を比べると、「毀損」は「その物が無くなるほどではない壊れ方。名誉など形の無いものへの傷」を意味します。

紛失」は「失くしたがどこかにある」という意味で、「滅失」は「物理的になくなること」を指し、三者三様に違いがあります。

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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)



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