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「命題」の意味と使い方や例文!「至上命題」は誤用?(類義語)

【二字熟語】
命題

【読み方】
めいだい

【意味】
①題号をつけること。また、その趣。
②真偽を判定することのできる文(平叙文)。また、その意味内容。⇒判断。

【語源・由来】
「命」は「なづける。」「題」は「問い。解決を求められている事柄。」このことから「命題」は「題号をつけること。」

【類義語】
テーゼ、課題、定立、提題

「至上命題」は誤用?

命題」は「至上命題」という表現でビジネスの場面でよく使われます。

至上命題」は「至上命令」の誤用です。

至上命令」は「絶対に服従すべき命令」という意味です。

「至上命令がくだる」「リーグ制覇を至上命令とする」という使い方をします。

⭕正しい使い方:「至上命令
❌謝った使い方:「至上命題」(命令と命題を混同した語)

命題」はその漢字表記から「課せられた課題」という意味に勘違いされ、「至上命題」は「重要な課せられた課題」という意味で用いられることがありますが誤用です。

命題(めいだい)の使い方

健太
三段論法を習ったよ。
ともこ
へえ。どんなの。
健太
「人間はみな死ぬ。」「ソクラテスは人間である。」「ゆえにソクラテスは死ぬ」となるから正しいんだって。
ともこ
正しいからこの命題は真といえるってやつね。難しいわ。

命題(めいだい)の例文

  1. 前提と結論の二つの項が結合されてできたものが命題です。
  2. すべての生物は動物だ、すべての人間は動物だ、ゆえにすべての人間は生物であるというのは命題だ。
  3. この命題は正しいので真である。
  4. 論理学や数学で命題は用いられる。
  5. 命題とは客観的に正しいかどうかを知る文章です。