【二字熟語】
無学
【読み方】
むがく
【意味】
①学問・知識のないこと。また、そのさま。ぶがく。
②仏語。煩悩を断ち尽くし、もはや学ぶべきもののない境地。阿羅漢果 (あらかんか) 。
【語源・由来】
「無」は「ない。…がない。存在しない。」
「学」は「学問。」
【類義語】
浅学
【対義語】
物知り、博識
無学（むがく）の使い方
健太くん。現首相の名前を知っている？
えーっと。えーっと。分からないな。
無学な健太くんには難しかったかしら。
ちょっと待って。ど忘れしただけですぐに思い出すよ。
無学（むがく）の例文
- 今日の先生の卓説は如何だい。何だか吾々頓（とみ）に無学無識になったようだな。（福沢諭吉、福翁自伝）
- 無学無知の私たちが、どんなに知恵を出し合ってもよいアイディアが出るはずがない。
- 無学な健太くんがそんなことを思いつくはずがないから、きっとともこちゃん辺りの入れ知恵だろう。
- 無学な私のようにならないよう、息子には良い教育を受ける機会を与えた。
- ともこちゃんに無学を笑われて恥をかき、勉強をし直そうと決意した。
「無学文盲」「無学無知」とは？
「無学」を用いた四字熟語に「無学文盲（むがくもんもう）」「無学無知（むがくむち）」があります。
「無学文盲」とは？
「無学文盲」とは、「学問・知識がなく、文字が読めないこと。また、そのさまや、その人。」という意味です。
「文盲」は、文字が読めないことをいいます。
「文盲」は、視覚障害と文字の読み書きができないことを結び付けた差別的なことばなので、現在ではあまり用いられません。
【類義語】
・一文不通（いちもんふつう）
・無学浅識（むがくせんしき）
・無学無識（むがくむしき）
・無学無知（むがくむち）
・無知蒙昧（むちもうまい）
・無知愚昧（むちぐまい）
「無学無知」とは？
「無学無知」とは、「無学無識」「無学浅識」と同じ意味で、学問がなく、知識がないことをいいます。
「無知」「無識」「浅識」は、知識がないことをいいます。
【類義語】
・一文不通（いちもんふつう）
・無学文盲（むがくもんもう）
・無知愚昧（むちぐまい）
・無知蒙昧（むちもうまい）
元々は「無学無智」と書くのが普通であったが、現在では常用漢字の「知」に置き換えます。
【例文】
- 健太くんは、無学無知であることを隠そうともせず、誰に対しても平等に接するために憎まれることはない。
- 無学無知な母に似ず、東大出身の父に似ればよかったのにと小さい頃から祖母に言われて育った。
