【二字熟語】
霧散
【読み方】
むさん
【意味】
霧が散るように、あとかたもなく消えること。雲散霧消。
【語源・由来】
霧が散る意。
【類義語】
雲散霧消
霧散(むさん)の使い方
健太くん。ねえ。健太くんってば。
あー。集中していたのに、思考が霧散してしまったよ。
ごめんなさい。いつものように勉強しているふりだと思ったのよ。
僕だってたまにはやる気になるんだよ。
霧散(むさん)の例文
- 黒い靄のように頭の中を占めていた疑惑が霧散した。
- あれほどともこちゃんを恨んでいたのに、その気持ちは霧散した。
- ともこちゃんの一言で、折角の楽しい気分が霧散した。
- 首都を占拠しいてた軍隊が霧散した。
- 健太くんのおならで、緊迫した空気は霧散した。
「雲集霧散」とは?
「霧散」を用いた表現の一つに「雲集霧散(うんしゅうむさん)」があります。
「雲集霧散」とは、多くのものが集まったり散ったりすることをいいます。
「雲のごとく集まり、霧のごとく散ず」と読み下す。
「雲集」は、雲のように多く集まるという意味です。
出典は、『文選』班固「西都の賦」からです。
【類義語】・離合集散(りごうしゅうさん)
・合従連衡(がっしょうれんこう)
・集散離合(しゅうさんりごう)
【例文】
- 朝に河海を発し、夕に江漢に宿る。沈浮往来し、雲集霧散す。(文選、斑固、西都の賦)
- 成功するとハイエナのように人が集まり、没落すると散っていく様は、まさに雲集霧散のようだ。