【二字熟語】
難儀
【読み方】
なんぎ
【意味】
①苦しみ悩むこと。苦労すること。また、そのさま。
②面倒なこと。迷惑なこと。また、そのさま。
③処理するのがむずかしいこと。また、そのさま。一大事。
【語源・由来】
もと、難解な意味内容の意。
【類義語】
苦労、辛苦、面倒、厄介
【対義語】
容易、容易い
「難儀やな」とは?
「難儀」を用いた表現に「難儀やな」があります。
「難儀やな」とは、主に、関西地方の人が使う言葉で、他人の苦しみや悩みに同情、共感するときに「大変だね」という意味でいう言葉です。
また、自分が厄介な状況に陥った時に、「参ったな」の意味で使ったり、迷惑なことをする人に対して咎める意味で使うこともあります。
難儀(なんぎ)の使い方
健太くん。頼んであった件なんだけど、やらないことになったからもういいわ。
先生を説得するのに難儀したんだよ。
もう説得してしまったの?
そうなんだよ。だからやることにしてよ。
難儀(なんぎ)の例文
- 難儀な仕事とわかっていたのに引き受けてしまいました。
- 道に迷って難儀した。
- それは難儀な話だね。
- 就職先を見つけるのに難儀した。
- 倒産して難儀している。
「難儀」と「難義」の違い
「難儀」と同じ読み方の語に「難義」があります。
「難義」は、わかりにくい意義。また、その語をいいます。
「難儀」は、苦しみ悩むという意味であるのに対して、「難義」は、わかりにくい意義をいうので意味が違います。
しかし、「難儀」は、元々は、難解な意味内容をいう語であったことから、古くは同じ意味だったと考えられます。