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「辛苦」の意味と使い方や例文!「艱難辛苦」「粒粒辛苦」とは?(類義語・対義語)

【二字熟語】
辛苦

【読み方】
しんく

古くは「しんぐ」と読んだ。

【意味】
つらく苦しい思いをすること。また、その苦しみ。

【語源・由来】
つらく苦しいの意。

【類義語】
難儀、苦労

【対義語】
安楽、気楽

辛苦(しんく)の使い方

健太
空手部の部長になったんだけど、心配事ややることが多くて辛いよ。
ともこ
艱難汝を玉にすというから、その苦労を乗り越えれば、成長することができるわよ。
健太
空手家としても成長できるかな。
ともこ
心身ともに成長できるわよ。

辛苦(しんく)の例文

  1. 辛苦して手に入れた土地です。
  2. 彼は、辛苦の末倒産寸前の会社を立て直した。
  3. 筆舌に尽くし難い辛苦をなめる。
  4. 粒粒辛苦を重ね、ようやく店を持つことができました。
  5. 艱難辛苦を共にしてきた。

「艱難辛苦」「粒粒辛苦」とは?

辛苦」を用いた四字熟語に「艱難辛苦(かんなんしんく)」「粒粒辛苦(りゅうりゅうしんく)」があります。

「艱難辛苦」とは?

艱難辛苦」は困難な目にあって、辛く苦しい思いをすること。

という意味です。

艱難」は苦しみ、悩み。また、悩むことをいいます。「」は、悩みの意味です。

艱難辛苦を共にする。」というように使われます。

【類義語】
・艱難苦労(かんなんくろう)
・苦行難行(くぎょうなんぎょう)
・困苦艱難(こんくかんなん)
・天歩艱難(てんぽかんなん)
・難行苦行(なんぎょうくぎょう)

「粒粒辛苦」とは?

粒粒辛苦」は、

①米を作る農夫の苦労が、なみなみでないようす。
②転じて、物事を成就させるのにこつこつと苦心努力をするようす。

という意味です。

粒粒」は、米の一粒一粒。「粒粒皆辛苦」の略です。

粒粒辛苦の末、成功する。」というように使われます。

【類義語】
・刻苦精進(こっくしょうじん)
・刻苦精励(こっくせいれい)
・刻苦勉励(こっくべんれい)
・彫心鏤骨(ちょうしんるこつ)
・粉骨砕身(ふんこつさいしん)

よく「粒粒心苦」と間違えることがあるので気を付けましょう。