【二字熟語】
任侠
「仁侠」とも書く。
【読み方】
にんきょう
【意味】
弱い者を助け強い者をくじき、義のためならば命も惜しまないといった気性に富むこと。おとこ気。
【語源・由来】
「任」は「気力をたのみにする。」
「侠」は「信義にあつく、強きをくじき弱きを助ける人。男気。男だて。」
【類義語】
男気、侠気、義侠
任侠(にんきょう)の使い方
ともこちゃんのお兄ちゃんにはよく助けられたんだよ。
お兄ちゃんは任侠の徒だからね。
僕みたいないじめられっ子を放ってはおけないんだろうね。
自分が困ることになっても、目の前で困っている人に施しを与えるし、優しすぎるのよね。
任侠(にんきょう)の例文
- 彼は、任侠の徒にして勇敢で、忠義と武勇によって知られています。
- 任侠者の健太くんは、弱い者いじめを許せない。
- 任侠の志を持つ彼らは、義の為ならば命を差し出すこともあった。
- 任侠道を重んじる彼は、仲間を裏切るようなやつは認めない。
- 彼は、任侠心に富む男なので、困った人を見捨てておけない。
「任侠」と「極道」との違いは?
「任侠」に似ている語に「極道(ごくどう)」があります。
「極道」とは、「獄道」とも書き、
①悪事を行ったり、酒色や道楽にふけったりすること。身持ちが悪く、素行のおさまらないこと。また、そういう人や、そのさま。
②素行の悪い人をののしっていう語。
という意味です。
「任侠」は、弱い者を助け強い者をくじき、義のためならば命も惜しまないといった気性に富むことをいいます。
対して「極道」は、素行が悪いことをいいます。
「任侠映画」というヤクザ映画のジャンルがあることから、「任侠」と「極道」が、同じような意味として捉えられていることが多いですが、「任侠」は良い意味、「極道」は悪い意味で使われます。