【二字熟語】
老害
【読み方】
ろうがい
【意味】
企業や政党などで、中心人物が高齢化しても実権を握りつづけ、若返りが行われていない状態。
【語源・由来】
「老」は「年をとってふける。おいる。古くなる。」
「害」は「順調な生存の妨げになるもの。災い。邪魔をする。」
【類義語】
長老支配
【対義語】
老益、餓鬼
老害(ろうがい)の使い方
発言が時代錯誤で老害だとして、オリンピック組織委員会の会長が批判されたね。
あの発言に悪意はなかった、だから許されると思っているってことは老害だと証明しているようなものよね。
僕は老害といわれてまで権力の座にしがみつきたくないなあ。
健太くんが権力の座につくことはないわよ。
老害(ろうがい)の例文
- 老害閣僚を一掃する。
- 若い社員に老害といわれた。
- 老害である90歳になる会長が居座る限り、この会社は風通しが悪いままだ。
- 居眠りをする高齢の国会議員の姿は、老害の象徴だ。
- 老害といわれる前に引退する。
「老害」と「老人」「ベテラン」の違いは?
「老害」に似ている語に「老人(ろうじん)」「ベテラン」があります。
「老害」と「老人」の違いは?
「老人」は、「年をとった人。年寄り。老人福祉法では、老人の定義はないが、具体的な施策対象は65歳以上を原則としている。」
という意味です。
「老害」は、「老人」による害という意味です。
「老害」は、硬直した考え方の高齢者が影響力を持ち続けることで、組織の活力が失われることをいいます。
なので、「老害」と「老人」は意味が違います。
「老害」と「ベテラン」の違いは?
「ベテラン」は、長年の経験を重ね、その道に熟達した人という意味です。
「老害」は、硬直した考え方の高齢者が影響力を持ち続けることで、組織の活力が失われることをいいます。
「老害」の「害」には、邪魔という意味があり、邪魔者扱いされることをいいます。
対して「ベテラン」は、長年の経験や技術を重宝される存在をいうので意味が違います。