【二字熟語】
掣肘
【読み方】
せいちゅう
【意味】
わきから干渉して人の自由な行動を妨げること。
【語源・由来】
「呂氏春秋」審応覧・具備にある、宓子賤が二吏に字を書かせ、その肘 (ひじ) を掣 (ひ) いて妨げたという故事から。
【類義語】
過干渉、束縛
【対義語】
放任、野放し
掣肘(せいちゅう)の使い方
生徒会に不満を持ち、掣肘する機会をうかがっている生徒グループが存在するみたいだよ。
批判する方は楽よね。批判するくらいなら代替案を出せばいいのに。
代替案も出せないのに、足を引っ張るような輩に負けないでね。
負ける気がしないわ。
掣肘(せいちゅう)の例文
- 二人が互いに掣肘し合っている間に、ともこちゃんに漁夫の利を占めさせた。
- ワンマン経営者は、株主から掣肘を受けることを嫌う。
- 貴族の権力は増大し、皇帝ですら二人が互いに掣肘することは不可能だった。
- 内閣を掣肘する議会外機関である枢密院を置いた。
- 出世すれば、気に入らない存在を掣肘も淘汰もできる。
「掣肘を加える」とは?
「掣肘」を用いた表現の一つに「掣肘を加える(せいちゅうをくわえる)」があります。
「掣肘を加える」とは、脇から干渉して、相手が自由に行動できないようにするという意味です。
【例文】
- 先生たちは、生徒のすることに掣肘を加えるつもりはない。
- 主導権を確保するため、彼らに掣肘を加えた。
- 幕府は、大名の強大化を恐れ、度々掣肘を加えた。