【二字熟語】
潮時
【読み方】
しおどき
【意味】
①潮の満ちる時、また、引く時。
②物事を始めたり終えたりするのに、適当な時機。好機。
③時間。特に、一日のうちで出産や死亡の多く起こる時間。潮の干満の時刻に合わせて起こるからという。
【語源・由来】
潮の満ちる時の意。
【類義語】
好機、時機、頃合い
潮時(しおどき)の使い方
健太くんのおじいちゃんが引退するって聞いたんだけど。
和菓子作りは体力勝負だからね。足腰がきつくなってあんこを練ることができないから、もう潮時かなって思ったんだって。
後継者はいるの?
後継者は僕だよ。僕が作ったあんこを試食して、これなら後を任せることができるって思ったことも引退を決意した要因らしいよ。
潮時(しおどき)の例文
- どんなものにも潮時があるんだ。
- 潮時をみてパーティーの席を辞しました。
- 早期退職募集の知らせを聞き、退職の潮時かなと考えました。
- ともこちゃんの撤退の潮時の判断は的確だった。
- 潮時を見て、タピオカジュース屋から撤退し、バナナジュース屋に参入した。
誤用率36.1%で間違いに注意!
「潮時」は、「物事を始めたり終えたりするのに、適当な時機。好機。」という意味で使われます。
しかし、多くの人が「潮時」を「物事の終わり」と捉えていることが文化庁の調査で判明しました。
【文化庁が発表した平成24年度「国語に関する世論調査」】
本来の意味である「ちょうどいい時期」で使う人・・・60.0%
本来の意味ではない「ものごとの終わり」で使う人・・・36.1%
という結果でした。
このように「潮時」は、本来、「好機」という意味で使われますが、「ものごとの終わり」という意味で使っている人が三割を超えます。
「潮時」は、「引退」や「別れ」のタイミングで使われることが多く、積極的な文脈に使われることがあまりありません。
そのため、「物事を始めたり終えたりするのに、適当な時機。好機。」という意味が伝わりにくくなり、「ものごとの終わり」と捉えた人が増えたと考えられます。