【二字熟語】
初心
【読み方】
しょしん
【意味】
①最初に思い立ったときの純真な気持ち。初志。
②物事の習い始めであること。また、そのさま。初学。
③物事に慣れていないこと。世慣れていないこと。また、そのさま。うぶ。
④仏教で、初めて悟りを求める心を発すること。また、その人。
【語源・由来】
「初」は「物事のはじめ。はじめの時期・段階。」
「心」は「こころ。精神。」
【類義語】
初志
【対義語】
円熟、熟練、熟達、慢心
初心(しょしん)の使い方
兄さんの会社が倒産してしまったんだ。
大変だったわね。
どうなんだ。でも、兄さんは落ち込んでいる暇はない、初心にかえってもう一度やり直すぞって意気込んでいるよ。
前向きで良いわね。
初心(しょしん)の例文
- 初心忘るべからず。
- 常に立ち止まって初心に返ることが必要です。
- 健太くんは空手初心者です。
- 迷った時は初心を貫くことにしている。
- テニスは全くの初心者と言っていたけれども、才能があるんじゃないの。
「初心に帰る」と「初心に返る」の違いは?
「初心」を用いた表現に「初心に帰る(しょしんにかえる)」「初心に返る(しょしんにかえる)」があります。
「初心に返る」と「初心に帰る」の違いは、「返る」と「帰る」の違いです。
「返る」と「帰る」の違い
「返る」・・・「童心に返る」「正気に返る」のように、一度変化したものが、前やもとの状態になることをいいます。
「帰る」・・・もとの状態にもどる。旧に復すという意味です。
なので、「初心に返る」も「初心に帰る」も、最初の気持ちに戻ることをいいます。
広辞苑では「初心にかえる」、新明解国語辞典、明鏡国語辞典では「初心に返る」、時事通信社の「用字用語ブック」には、「初心に帰る」と書いてあります。
「初心にかえる」の漢字表記は、どちらも誤用ではないが、どちらが正解ともいえない状況です。
なので、「初心にかえる」と仮名書きにすることが多くなっています。