【二字熟語】
至言
【読み方】
しげん
【意味】
事物の本質を適切に言い当てている言葉。
【語源・由来】
「至」は「この上ない。いたって。」
「言」は「ことば。」
【類義語】
寸言、寸鉄、警句、箴言、金言、格言、名言、名句
【対義語】
戯言、的外れ、贅言
至言(しげん)の使い方
さっき、友達に「至言だね」っていわれたんだけど、どういう意味?
「それな」ってことよ。
ああ。その通りってことね。
健太くんのいったことが、的を射た表現だったってことね。
至言(しげん)の例文
- 結婚は人生の墓場とは至言だ。
- 答えのなかに問題を見るという表現は至言だと思う。
- 自分はいま幸福かと自分の胸に問うてみれば、とたんに幸福ではなくなってしまうとは、本当に至言だ。
- アンネの薬を10錠飲むよりも、心から笑った方がずっと効果があるはずという言葉は至言だ。
- それはけだし至言である。
「至言」と「名言」「金言」「語録」の違いは?
「至言」に似ている語に「名言(めいげん)」「金言(きんげん)」「語録(ごろく)」があります。
「至言」と「名言」の違いは?
「名言」は、事柄の本質をうまくとらえた言葉という意味です。
「至言」も「名言」も、人生に関わる真理や、指針、戒めを短く言い表わした言葉をいいます。
両語とも、その場にぴったり適合する気のきいた言葉という意味で使われ、ほぼ同義語です。
「至言」と「金言」の違いは?
「金言」は、
①処世上の手本とすべき内容を持つすぐれた言葉。金句。
②仏の口から出た、不滅の真理を表す言葉。こんげん。
という意味です。
「至言」も「金言」も、人生に関わる真理や、指針、戒めを短く言い表わした言葉をいいます。
「至言」は、その場にうまく適合する気のきいた言葉という意味で使うことがありますが、「金言」は、主に、処世上の手本とすべき内容を持つすぐれた言葉をいう点が違います。
「至言」と「語録」の違いは?
「語録」は
①儒者・禅僧などの学説・教理に関する言葉を記録したもの。「近思録」「伝習録」や「臨済録」「従容録 (しょうようろく) 」など。
②広く、偉人・有名人などの言葉・短文を集めたもの。
という意味です。
「至言」は、人生に関わる真理や、指針、戒めを短く言い表わした言葉をいいます。
対して「語録」は、有名な人や優秀な人の言葉を集めたものをいうので意味が違います。