【二字熟語】
施策
【読み方】
しさく
【意味】
政策・対策を立てて、それを実地に行うこと。政治などを行うに際して実地にとる策。
【語源・由来】
「施」は「計画を実地に移す。実際に行う。」
「策」は「はかりごと。計画。計画を立てる。」
【類義語】
対策
施策(しさく)の使い方
政府は子育てがしやすい社会の再構築のために、いろんな施策を試みたんだって。
ことごとく失敗しているわね。
そうなの?
少子化が止まらないのがその証拠よ。
施策(しさく)の例文
- 高齢者福祉の施策をまとめる。
- きめ細かい施策を講ずる。
- 施策を進める。
- 外国人労働者の受け入れ施策を実施する。
- 政府は天然資源保護のための施策を講じた。
「施策」と「対策」「政策」の違いは?
「施策」に似ている語に「対策(たいさく)」「政策(せいさく)」があります。
「施策」と「対策」の違い
「対策」は
①相手の態度や事件の状況に対応するための方法・手段。(例:人手不足の対策を立てる。対策を練る。税金対策。)
②律令制で、官吏登用試験の一。文章 (もんじょう) 博士が問題を出して文章得業生 (とくごうしょう) に答えさせるもの。また、その答案。
という意味です。
「施策」も「対策」も、事を行うために考える手段という意味が同じです。
しかし、「対策」は、ある状況や相手に対応してとる方法、手段をいうのに対して、「施策」は、政治家や行政機関などが実際に行う計画のことをいう点が違います。
「施策」と「政策」の違い
「政策」
①政府・政党などの施政上の方針や方策。(例:政策を立てる。外交政策。)
②目的を遂行するための方針・手段。(例:営業政策。)
という意味です。
「政策」が、政治におけるおおまかな方針のことをいうのに対して、「施策」は、実施すべき策、または、策を実行することをいう点が違います。