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「的確」の意味と使い方や例文!「適格」「適切」「正確」との違いは?(類義語・対義語)

【二字熟語】
的確

「適確」とも書く。
【読み方】
てきかく

【意味】
的 (まと) をはずさないで、まちがいがないこと。また、そのさま。てっかく。

【語源・由来】
的に当たるように確かであるという意。

【類義語】
正確、適切、確実

【対義語】
的外れ、適当

的確(てきかく)の使い方

健太
僕の方が上手なのに、何で彼が金賞で、ぼくが銀賞なんだろう。
ともこ
そうかなあ。的確な評価だと思うけどなあ。
健太
ともこちゃんは、彼の方が上手だと思うの?
ともこ
二人とも同じくらい上手だけど、彼の方が文字に勢いがある点が評価されたんだと思うわ。

的確(てきかく)の例文

  1. 状況を的確に判断して行動できる社員がほしい。
  2. 冷静に的確な指示を与えました。
  3. 言葉の的確な意味を辞書で調べる。
  4. 彼女の翻訳は、原作者の意図を的確にとらえていて素晴らしい。
  5. ともこちゃんの的確なアドバイスのおかげで成功することができた。

「的確」と「適格」「適切」「正確」との違いは?

的確」に似ている語に「適格(てきかく)」「適切(てきせつ)」「正確(せいかく)」があります。

「的確」と「適格」の違いは?

適格」は、「資格にかなっていること。必要な資格を十分に備えていること。また、そのさま。てっかく。」という意味です。

的確」は、たしかなこと、まちがいのないことをいいます。

対して「適格」は、ふさわしい資質を備えていることをいうので意味が違います。

「的確」と「適切」の違いは?

適切」は、「状況・目的などにぴったり当てはまること。その場や物事にふさわしいこと。また、そのさま。」という意味です。

適切」も「的確」も、合っているという意味で使われます。

しかし「的確」は、正確、間違いがないという場合に使われます。

対して「適切」は、状況や目的などに対してふさわしい場合に使います。

「的確」と「正確」の違いは?

正確」は、「正しく確かなこと。事実と合っていて少しもまちがいのないこと。また、そのさま。」という意味です。

的確」も「正確」も、間違いのないさまをいいます。

しかし「的確」は、ぴったりとあてはまり、間違いのないさまをいいます。

対して「正確」は、実情にぴったりと合っていることをいい、数値的な誤差が問題となるような場合に使われることが多いです。

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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)



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