【二字熟語】
韜晦
【読み方】
とうかい
【意味】
①自分の本心や才能・地位などをつつみ隠すこと。
②身を隠すこと。姿をくらますこと。
【語源・由来】
「韜」は「つつむ。つつみかくす。」
「晦」は「くらます。」
【類義語】
能ある鷹は爪を隠す、被褐懐玉、韜光晦迹、失踪、出奔
【対義語】
能なしの口たたき、空き樽は音が高い
韜晦(とうかい)の使い方
健太くん。料理が得意なの?そういうことは早く言ってよ。
僕より上手な人なんてたくさんいるだろうと思って言わなかったんだよ。
韜晦趣味が過ぎるわよ。こんなに料理上手だって早くに知っていたら、調理実習や文化祭でこき使ったのに。
韜晦していてよかったよ。
韜晦(とうかい)の例文
- 知識比べを吹っ掛けられたくないので、自己韜晦している。
- 健太くんは韜晦趣味の持ち主だ。
- 行方を韜晦していたともこちゃんが見つかった。
- 正直に知らないと言っているのに韜晦に見えたようだ。
- わざわざ言うことでもないと韜晦していた。
「韜晦趣味」「自己韜晦」とは?
「韜晦」を用いた語に「韜晦趣味」「自己韜晦」があります。
韜晦趣味(とうかいしゅみ)とは?
「韜晦趣味」は、自分の才能や本心を何かほかの事で隠しがちな人を表す語です。
ある物事に関して人並み以上の才能や知識があるにも関わらず、表に出さない控えめな人や内向的な人のことをいいます。
「実は誰よりもサッカーの才能があるのに隠していた健太くんは、韜晦趣味が過ぎる」というように使われます。
自己韜晦(じことうかい)とは?
「自己韜晦」とは自分の才能・知識や本心を包み隠して人に知られないようにすることをいいます。
「自己」は自分自身という意味で、「自己韜晦」は、自分の才能に対して嫉妬や敵意を向けられたくない人、自分の才能をひけらかすことが嫌いな人のことをいいます。
「ともこちゃんは自己韜晦しているが、彼女の才能をもっと世に知らしめるべきだ。」というように使います。